2007
キャンパスライフ第四期が始まりました。
入学したのはアカデミー・ラ・トゥール。
例の8人には、これから四年間寮で生活してもらうつもりです。
寮に到着直後の皆さん、それぞれティーンからヤングアダルトへと成長です。
まずはエルちゃん。
美少女はいつでも美少女というのでしょうか。
無難な服装になりました。
お次は春日ちゃん。
ひどいTシャツだな……。
本人はすごい笑顔ですが。
得意げな様子の真鈴ちゃん。
こちらもまあ普通の格好。
花梨ちゃんは、チアガールですか!
胸に描かれている生物は、多分ラマなんだろうな。
隆志君。
こちらもなんともいえない格好。
真治君はこれまた悲惨なシャツ。
君に赤色は似合わないよ。
サトル君。
真治君がひどすぎたので、彼はまだ普通に見えます。
最後に明君。
本当に、ろくな格好で成長しませんね。
このままの姿で四年間生活するのは拷問なので、早速キャンパスブティックに買い物に出かけることにしました。
ブティックには、ゾンビの姿も……。
ラ・フィエスタ工科大の学生です。
工科大には他にも、ゾンビ牛がいるといううわさ。
実はこのゾンビたちと堀川隆志君には、浅からぬ因縁があったりします。
このゾンビを作ったのって、隆志君のお母さんなんだよね。
ブランコに遊びに行ったゾンビはほっといて、とにかく買い物。
代表してエルちゃんに皆の服を購入してもらいました。
これでやっと、まともな格好が出来ます。
エルちゃんが服を買っている間、真治君は雑誌を立ち読み。
「特集『宇宙人にさらわれた人々』か。なんか面白そうだなー」
「ふーん」
ぱらぱらぱら
真治君、雑誌なんか買いませんからね!
課題とかレポートとかで、読む暇ないんだからお金の無駄。
サトル君もやってきて、二人で雑誌を見ていたら……。
ブランコで遊んでいたゾンビが、こっちに近づいてきました。
「お……まえ、専攻、どこ?」
「俺まだ未専攻」
「じゃ……同じ、だ」
どうやら、サトル君と専攻について語り合いたかったようです。
このゾンビ、性格はよさそう。
名声願望のサトル君には友達が多い方がいいので、このゾンビとも仲良くなってもらいますか。
エルちゃんが買い物をしている間、他の人たちはブランコに群がっていました。
本当に好きだなー。
寮に帰ったら、すぐに服を着替えて、レポートです。
大学生活でいくつかやりたいことを考えているんですが、なんにしても先立つものはお金。
皆には一生懸命勉強して、奨学金をいっぱいもらってくれないと。
楽しさ願望の真治君は、レポートやらずにソファーでくつろいでいました。
「レポートだるいしなぁ。……誰か代わりにやってくれないかなぁ」
誰か探してみます?
そこで見つけた誰か。
同じ寮の女の子です。
レポートを書くよう頼んでみると、快く引き受けてくれました。
「よかったわ。書きたいテーマが二つあったの。ひとつをあなたの分でやってあげるわ」
ご苦労様です。
レポートを書いていたみんなが、休憩のためにテレビの部屋に集まってきました。
レポートもいっぺんに全部書いてしまうより、休憩を挟んで二回に分けて書いた方が、効率がいい感じですね。
双子達、かわいらしい女の子を真ん中に挟んで、なにやらうれしそうです。
「俺、佐田家サトル。それで、あっちが真治。よろしくな」
「私はエル・カイム。よろしく。(まん前に立ってる人が邪魔でテレビが見えない……)」
明君、何でわざわざそこに立つ?
一時間後。
双子達は夕ご飯を食べに行きました。
明君、まだそこに立ってる……。
一日目はこんな感じで終了。
本格的な大学生活は明日から始まります。
皆の部屋は、それぞれお小遣いの許す範囲で家具をそろえてみました。
今後もチートなんかでお金を増やすことはしないつもり。
奨学金をもらって、学力でしっかり稼いでください。
お金が溜まったら、まずは隆志君のために、高い望遠鏡を買わなきゃな。