2007
今日も穴掘り犬がやってきました。
犬といったら、こいつしか来ないなー、ほんと。
「穴掘ったら、お前も埋めてやるからな」
この間失敗したお客さんが、来てくれました。
「あなたも懲りない人ですね……いや、いらっしゃいませ」
今度は大成功!
名誉挽回ですね。
「いらっしゃいませ……って、おばあちゃん、また来たの? これで三回目ですよ……?」
「なにが?」
すでに頭がやばいようです。
「ありがと」
もう変えるとこ、どこもないですよ。
でもまた来そうだな、このばあちゃん。
こちらは……、ラマスワミさんちの奥さんだったかな?
「落ち着いた感じにしてくださる?」
「はい、了解です」
うわ……。
何かを間違っちゃってるインディアン?
またきたときに、直してあげますね……。
在庫補充。
「どうも、最近腕が鈍ってきてるなぁ……(隣のお客さん美人ー!)」
「春を先取りするメイク」
「承知しました」
うわちゃー。
またこれか!
「……!!」
「何見て驚いてるの?」
まーたー、穴掘り犬ーーーー!!!!
うきーーーーーーっ!!!!!!!!
お前、しつこい!!
しかもまた、穴掘ったーーーーーーーーー!!!!
「今度来たら、絶対鍋の実にしてやる……」
次のお客様は。
中嶋さんちの奥さんですね。
「キュートな髪型ですね」
「ありがとう」
「はいできましたよ」
「どうも」
ちょっとだけ、口紅を変えてみました。
がに股で店内を見回すお客さんが、一人。
なんと、佐武結衣ちゃんがお店に来てくれました!!
「おーおー。よく来たな、結衣。どうだ? 欲しいもんあったら、何でもやるぞ、タダで」
「えー? そうも行かないよー」
いそいそと接客。
「ママがね、素敵なお店だから、見ておいでって」
「くぅー、嬉しいこと言ってくれるじゃんかよ」
結局、結衣ちゃんは見るだけで帰っちゃいました。
いらっしゃいませ。
こちらのご婦人は、オットマス家のおばあちゃんだったかな。
どこも変えなかったけど、なぜかおばあちゃん、大喜び。
まあ、喜んでもらうのが一番です。
お店を終えて、家に帰ってきた樹君。
早速井戸にお願い。
今度は、ちゃんと叶えられたようです。
こんな子が落ちてきました。
大学生ですね。
結構な確立で、大学生が落ちてくるな。
この子にも、ちゃんとお化粧してあげましたよ。
こうして、少しずつNPC達を生まれ変わらせてあげるのです。
「樹さん、お化粧上手ね」
「だろ?」
この後もちろん、ウフフをいただきました。
男のロマンス願望ってのは、どうしても生き方に幅を持たせにくいんですが、こうして女の子達をきれいにしていく生き方というのも、いいかもしれませんね。