2007
朝です。
一番に起きたのは弘美ちゃん。
樹君も起きてきました。
圭君も起床。
そこで踊っている女の子を指差して笑ってました。
失礼な。
この三人は朝ごはん。
「実は私ね、一回警察に捕まったことあるんだー」
「まじ?」
夜遊びしていて、補導されましたもんね。
おや、修太も遠くのテーブルから会話に混ざってきてました。
一緒のところに座れば良いのに。
ほらほら、弘美ちゃん。
またそんな顔して食べてからに。
麻美ちゃんそっくり。
食後、修太君は寮生の女の子から賞賛されていました。
意外ともてる?
この子なんて、お嫁さんにどうですか?
こちらも食後、イリーナちゃんがおもむろに課題を机の上に並べ始めました。
「実は私の成績がピンチなのよ」
「え? だってレポートやってたじゃん」
レポートを終えたとき、実は、スキルが足りなくて、成績メーターが一杯まで伸びていなかったことに気づいたんです。
「……ということで、皆。よろしく頼むわ」
「えっ!?」
「どうしてこうなるわけ?」
樹君、いい表情してます。
ある意味、女王なイリーナちゃん。
皆さん、文句言わずに課題を手伝ってあげましょうね。
で、イリーナちゃん。
皆に課題をやらせて、テレビで楽しさ回復中。
朝の授業で席をはずしていた圭君だけ、イリーナちゃんの課題をやらずにすみました。
赤毛の女の子と、のんきに遅めの朝ごはんなんて食べてます。
「ああーん。数学科の課題なんて分からないよー!」
文系専攻の弘美ちゃん、早くもお手上げ。
(いいな。圭だけ)
うらやましそうに圭君を見やる、三人組。
ようやく課題を終えて、樹君がテレビ部屋にやってきました。
そこで、イリーナちゃんにあたりを見渡してもらいました。
「え? なに? いい男なんて影も形もないわよ?」
樹君、一蹴。
「ふーん。弘美って、犬飼ってるのね」
「うん。ころっていって、かわいいのよー。ゴールデンレトリーバーとシェルティーの混血なのー」
ありえるんでしょうか。そんな混血。
圭君と樹君もトイレでおしゃべり。
まだお互いの友好度が低いので、積極的におしゃべりして、仲良くなってくださいね。
ほっといたら枕たたきなんぞを始めてました。
その調子で、仲良くなってくれい。
でも、ここまだトイレですけどね。