猫砂

貴重な食料、ウエディングケーキ。



「はぐはぐ。うん、まだいける」
早朝に、結衣ちゃんが早速食べていたのですが、まもなく、ケーキにハエがたかってきてしまいました。



仕方がないので、撤去。
もったいないなぁ、ケーキ。



そんな朝に……。
あっ！
リリがこんなところでおしっこを！



リリ（だって、あたくしたちのトイレが、汚かったんですもの）
あちゃー。
いつの間にか、猫用のトイレがこんなことになっていました。
二匹で使ってるから、汚れるのも早かったんですね。



綺麗にしておきましょう。
「これじゃあ、さすがにリリを怒れないよなー。……すごい汚い」



リリ（そうですもの。あたくし悪くありませんもの）
今度からは、ちゃんとこまめにトイレ掃除をしておきますよ。



冬は真っ盛り。
仕事が休みで暇な健史君。
春になったらすぐに種まきができるよう、畑に肥料をまいておきます。



リリ（ところで、あたくしたちのおもちゃはどうなってるのよーう！！）
うわわっ！
リリがソファーで爪とぎ中。
やめてくれー！　それ高かったんだよ！！



「やあ、昨日の結婚式はよかったぞ」
夜になって、健史君は両親と翠さんを家に呼びました。



久しぶりの家族団らん。
食糧事情が切羽詰っているので、彼らに夕ご飯をご馳走して上げられないのが、残念。



リリ（トイレが綺麗なら、あたくしちゃんとおしっこできますのよ）
うんうん。
今度はちゃんとやってくれました。



「よしよし。いい子だね」
「にゃーん♪」