The sims2のプレイ日記
2007
「で、本当に私のこと、覚えてないの?」
「覚えてって……。初対面だと思うんだが。自慢じゃないが、俺は女の子の名前は忘れても、顔だけはぜっったい忘れない」
「うそばっかり! 私の顔は覚えてないくせに。ね、パパ2号」
「パパ? 俺は女の子には、腐ってもパパなんて呼ばせない……。……2号?」
「お前、もしかして佐武真美?」
「ほら、やっぱり思い出した!」
「お前、大学行ってなかった?」
「もう卒業しましたー。最優等の成績で」
「じゃあ、何で家に帰らないんだよ。ここ、俺んちだよ?」
「それが私にも、色々考えがあって~。なんていうかさ、私、結婚に縛られる女にはなりたくないわけ」
「家のママ、家族願望でしょ~。きっと今家に帰ったら、早く結婚しろっていわれると思うし。パパだって、私が結婚した方が喜ぶと思うの」
「じゃ、結婚しろよ。相手はいるんだろ?」
「なんていうかさ~。孫はつくってあげてもいいんだけど、やっぱり私は結婚向きじゃないと思うわけ。でも、こんな考え、きっとママ達には分からないと思うんだ。ママも、おじさんとの間に色々あったらしいけどさ」
「あ……。あのこと、聞いてんのね……」
「でね、私考えたの。おじさんならきっと私の生き方に、理解を示してくれるんじゃないかって!」
「……相談ならいくらでも乗ってやるけどさ、何で家に来たの」
「これだけ言っても分からないの? 私、おじさんの家に下宿したいの!」
「下宿? そうは言っても、お前にやる部屋なんかないぞ」
「うそばっかり! 私、昨日の夜見たもん。ここの半地下に、かわいい黄色のお部屋があるのを」
黄色いかわいいお部屋。
「おじさん、結衣ちゃんが本当の父親は誰かって知って、ここの家に来ること、期待してたでしょ~」
「ええ~と、あれはな。俺んちに遊びに来たお客さんが泊まる部屋なの」
「結衣ちゃん、健史君と結婚するから、ここにはもう来ないと思うよ。おじさん、かわいそ~」
「……」
「だからって、お前に来られてもだな……」
「おじさんも、一度は私達のパパになりかけたんだから、私とは赤の他人同士でもないと思うんだけどな~」
樹君……。
何もそんな顔して、拒まなくても。
本当に嫌か。
「そういうことでいいよね。じゃ、私朝ごはんつくってくる」
「……」
「……弘美に電話して、絶対連れ帰ってもらうぞ」
真美ちゃんがいなくなった後で、こんな顔をする樹君。
とりあえず、服を着てください。
「朝ごはん朝ごはん。久しぶりに、クロワッサン食べよーっと」
大学にいる間は、魚と野菜ジュースだけで生きてたもんね。
「……そうか。弘美、あのこと子供達に話したのか。あいつらも、もう大人だもんな……」
そして、実の娘である結衣ちゃんから何の連絡もないことが、非常に不安な彼です。
「……あーあ。俺、嫌われちゃったのかなぁ……。結婚式とか、呼んでくれないのかなぁ……」
「俺んちいてもいいけどさ……」
「はぐはぐ。あ、やっとその気になってくれた?」
「確かに、お前にとっては両親のいる家に帰るのは、結婚っつー監獄に入るのと同じだろうな」
「そうそう。いいこと言うじゃない」
「そのかわりな、男を連れ込むのだけはやめてくれ」
「うっ!」
「悩み事が増えた……」
結衣ちゃんから連絡がないこと。
実の息子の存在。
真美ちゃんとの同居。
独りで生きてきた樹君にとって、こんな悩みを抱える日が来るとは、昔では到底考えられなかったことでしょう。
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Re:無題
真美ちゃん、肌色を変えて、メイクも髪型も変えてとやったら、まるで別人になっちゃいました!
女って、本当に化粧かえるだけで、なんにでも化けちゃいますね。
樹君もいつまでも一人暮らしじゃかわいそうかなと思い、真美ちゃんを同居人に。
樹君には、余計なおせっかいだったかしら、なんて思ったりして^^;
女って、本当に化粧かえるだけで、なんにでも化けちゃいますね。
樹君もいつまでも一人暮らしじゃかわいそうかなと思い、真美ちゃんを同居人に。
樹君には、余計なおせっかいだったかしら、なんて思ったりして^^;