The sims2のプレイ日記
2007
パーティーの翌日。
外はたくさんの雪。
昨日の夜が遅かった樹君。
日もだいぶ高くなってから、ようやくお目覚めです。
「で、お前やっぱり出来てたわけね」
「そうなの。子供が生まれたら、やっぱりここにいるわけにはいかないよね」
「……そりゃまあ、確かにな。お前、親父とか弘美とかにも赤ん坊のことは知らせなくちゃいけないしな」
「ここに住んでること、パパが知ったらやばいもんね……」
「でもまあ、赤ん坊が生まれるまではここにいたら? その体じゃ、引越し先とか探せないだろ?」
「うん。私もそうするつもりだった」
「……お前、本当にあつかましいやつだなぁ」
「ま、今は体を大事にして、安静にしてるほうがいいよな」
「病人じゃないんだから、安静はそれほど必要ないと思うよ。仕事も産休だし、家事は私がやります」
「それにしても、お腹が重いって、ちょっと疲れるなぁ。初めてだから、変な感じ」
そんなこんなで日は満ちて、とうとう出産のとき。
「あ、出る。おじさん、出ちゃうよ!」
「いだいだいだーい!!」
「うわっ! お、落ち着け、真美。というか、落ち着け、俺!」
「やっぱ、出会いサービスのおばちゃん呼んどくべきだったかー!? 産婆とかできそうじゃん!!」
樹君、テンパって、目が白い……。
「うわわ。出る。もう出るっ!」
ぽこーんと生まれたのは、かわいい女の子。
名前は早百合(さゆり)としました。
「いよっ、早百合! 新しい世界にこんにちわだな!」
「おじさん、いても全然出産の役に立たなかったね」
応援はしてましたけどね。
「はいどうぞ」
真美ちゃんから早百合ちゃんを手渡されました。
「うわー。赤ん坊を抱くなんて、久々だなぁ。結衣の赤ん坊のときのことなんか、ほとんど覚えてない気がするぞ」
「ほーら、高い高い!」
「きゃっ!」
こんな風に喜ぶ樹君を見ていると、もうちょっとこの家にとどまったほうがいいのかな。
そう思う真美ちゃんでした。
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2007
「おじさん。私達やっぱもう少しここにいるわ。パパ達は、早百合の初めてのお誕生日の日に呼べばいいし。私ももう、パパに秘密がばれること、観念したわ」
「そうか? おお、よしよし」
早百合ちゃんかわいさに、ほとんど聞いていない樹君。
早百合ちゃんに朝のミルクをあげるのは、樹君の役目です。
お風呂にだって入れてあげます。
真美ちゃん、尚人君を呼んで、早百合ちゃんのことを知らせました。
樹君はまるで、孫が出来たかの喜びようです。
結衣ちゃんの成長をそばで見守ることが出来なかった、埋め合わせのよう。
さて、いよいよ早百合ちゃんの初めてのお誕生日の日です。
もちろん、親族を呼んで誕生パーティーです。
真美ちゃんのパパ、かなた君もやってきました。
「えーと、パパ。私がこの家にいるのは、海よりも深ーい事情があって……」
「知ってる。もうだいぶ前に、ママから聞いた」
「えっ!?」
肩透かしをくった真美ちゃん。
まあ、かなた君もそれほど怒ってないようですし、よかったと言うべきか。
さあ、一切のわだかまりがなくなったところで、お誕生会です。
樹君が早百合ちゃんの代理にろうそくを吹き消すことになりました。
さあ、ポーンと飛んで、早百合ちゃん成長!
かわいい……。
うん、かわいいね……。
ちょっと目元と眉がけわしいけど。
尚人君に似たな。
「子供も生まれたことだし、僕たちとりあえず同居したほうがよくない?」
「そうね。それは私も言おうと思ってたとこ!」
成長した早百合ちゃん、早速樹君に本をおねだり。
さんざんかわいがっていたので、早百合ちゃんもなついているのです。
「よしよし。むかしむかし、あるところにクマさんがすんでいました……と」
真美ちゃん、尚人君両家の親族を呼んだので、またまた家の中はシムだらけ。
社交性の高い早百合ちゃん。
佳織さんにもおねだり。
「ほーら、高い高いー!」
「ぴーーー!!」
どちらも大喜び。
結衣ちゃんからは、家族のキス。
夜も遅くなったので、パーティーもお開き。
早百合ちゃんも、お休みの時間です。
翌日。
「おじさん。昨日の夜尚人君と話したんだけどね」
「ああ、一緒に住むことにしたのか?」
「うん。家ももう、尚人君が探してあるんだって。この近所で」
「近所か。それならよかったなぁ」
「それじゃあ、私、そろそろいくね」
「え? もうか」
「落ち着いたら、家に招待するわ」
「そうか……」
(引っ越しかぁ。俺は……どうするかなぁ)
キッチンを磨きながら、色々思いをめぐらせる樹君。
樹君、真美ちゃんをお見送りです。
って樹君!
MP3プレーヤーを聞いてる場合ですか!
真美ちゃんたち、もう行っちゃいましたよ!!
2007
真美ちゃんが行ってしまった後すぐ、樹君は弘美ちゃんを呼びました。
「おはよう。何か用?」
あら?
真美ちゃん、オレストさんに描いてもらった絵を忘れていってますね。
「で、今日は何?」
「俺もなぁ、そろそろ隠居することにしたわ。この村から引っ越そうと思うんだ」
「そう……」
「それにしても、人生って長いよな……。俺達も色々あったよなぁ」
「そうね……。色々ありすぎたわよねぇ」
「ま、落ち着いたら手紙書くし」
「うん分かった。いずれは私達も、そこに隠居するつもりだし、またご近所さん同士になれたらいいわね」
「それにしても、ほんとうに色々あったわねぇ……」
「しょうがないな。これは俺が貰っていくかぁ……」
「じゃ、俺行くわな」
「またね」
夕焼けですね。
「じゃ、バイバイ」
「バイバーイ……」
そして、樹君はブルーウォーター村を後にしました。
竹中家は、これでおしまいです。
長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。
2007