2007
今日は土曜日。
花梨ちゃん、早速お出かけです。
男の子とデート。
彼はコーミア・リッキー。
なんか、やる気がないなこいつ。
「リッキーって、お仕事してるんですのね」
「うん? うん、まあね」
彼は勤労少年。
しかし以外にもロマンス願望。
二人でおしゃべりをしていたら、知らないおじさんがこっちを見て顔を覆っていました。
なんだろう。
もしかして、花梨ちゃんが浮気をしてるということを知ってる人?
一応花梨ちゃんの本命は佐田家真治君ですから。
人目を気にしてもしょうがありません。
花梨ちゃんだってロマンス願望。
彼氏はいっぱいほしいのです。
そこで、リッキーに花梨ちゃんのことをどう思っているか、聞きました。
「その顔全体メイクありえねぇ!」
「……」
さようなら。
君とは縁がなかったみたいだね。
リッキーと速攻別れ、次に花梨ちゃんが呼び出したのは、ベア・コーレイ。
この間真鈴ちゃんとデートして、ベーカリーに置き去りにされた彼です。
コーレイに、花梨ちゃんについて聞いてみました。
「その金髪イカスー」
まあ、相性は悪くないようですね。
コーレイを連れて、「PURE」にやってきました。
火を噴くオブジェがあるところです。
「すごい炎ですの」
あんまり近づくと、危ないよ。
「マシュマロを焼きますのー」
それにしても、ちょっと火力が強すぎるように思うのですが……。
「花梨ちゃん、前髪が焦げるよ……」
「平気ですー」
マシュマロがこんがり焼けました。
「いただきまーす」
熱くて、おいしいね。
せっかくここまで来たんだから、マシュマロを焼くだけではもったいない。
踊りましょう。
コーレイはさっきまで屋上のホットタブに入っていたので、水着姿です。
それにしても、派手な水着ですね。
踊った後は、大人みたいにバーで飲み物を。
もちろん、ノンアルコールで。
「早くほんとのお酒が飲めるようになりたいんですの」
「僕も……」
そのあとは、エレクトロダンスボールに挑戦。
花梨ちゃん、もうコーミアのことはどうでもいいみたいです。
一人で遊び始めました。
ぐりんぐりんぐりん
「きゃーははっ!」
「花梨ちゃん……。僕、また屋上のホットタブに入ってくるね」
「はれーっ!?」
すこしばかり、激しく回りすぎたようです。
ごちん
「ふぎゃっ」
投げ出されてしまいました。
ひとしきり遊んだので、コーレイとはさようなら。
去り際に、コーレイの淡い恋心を盗んでやりました。
真鈴ちゃんの男の子を取って、大丈夫なんですかね、花梨ちゃん。