2007
樹君、今日は寮の前を通りかかった女の子を呼び止めました。
「何か用ですか」
「いや、用はないんだけど。綺麗だったもので、つい声かけちゃって……。ちょっとお話していきませんか」
「いいわよ。私も授業帰りで暇だし」
早速語り合う二人。
樹君、また新しい彼女を作るつもりでしょうか。
外でお話もなんだから、中に入りましょうかといった矢先。
寮の中では乱闘が勃発中!
また喧嘩か!
しかし、今日の喧嘩はちょっと面子が違います。
なんと、ランドリー・コーレイの相手はイリーナちゃん。
とうとう喧嘩するまでに険悪な仲になってしまったようです。
コーレイの喧嘩相手は、これで三人になってしまいました。
イリーナちゃん負けてるし。
それにしても、コーレイ敵増やしすぎ。
どうして不仲になってしまうんでしょうか。
性格が悪いのか?
「喧嘩はよくないと思うわ」
樹君、静かな場所に移動しました。
ここなら、喧嘩三昧の連中はしばらくやってきません。
「俺も喧嘩はよくないと思うよ。それよりさ……」
樹君、また口説くのか。
「君、ノーメイクじゃない? 化粧とかしてみたらどうかな。すっごくきれいになると思うんだけど」
なぜか樹君、女の子を化粧台に誘導。
「そんなにいうなら……」
女の子もその気になってくれて……、
こんなになりました。
目元がはっきりしてよくなったんじゃないかと思います。
ちょっとケバくなった気もするけどね。
これに何かインスピレーションを刺激されたのか、樹君、寮の女の子にも声をかけました。
「君も化粧してみる?」
「化粧?」
この子は化粧の前に、シャワーを浴びた方がよさそうですが。
ついでに髪型も変えてこのとおり。
この顔を見ると、どうやら喜んでくれたよう。
調子に乗った樹君、ブーイ・ジャスミナも呼び止めました。
「大丈夫! 俺に任せれば、絶対今よりかわいくなるって!」
「ほんとかなー」
スタイリッシュになりました。
すでに原形をとどめていません。
お次はこの子。
こんなになりました。
あ、別に隠さなきゃいけないほど修正不能だったわけじゃありません。
着ているものに雰囲気を合わせただけです。
樹君、寮の女の子達を全員改造するつもりらしいです。
さらにはこの子……。
こんなになりました。
メイクだけでもそうだけど、髪型の力も偉大ですね。
と、こんなことをして遊んでいるうちに、皆さんついに卒業してしまいました!
修太君と圭君は、とうとう最後まで寝巻きで試験を受けましたね。
とりあえず、卒業おめでとう。
2007
皆無事に卒業しました。
ということで、卒業パーティーの始まりです!
弘美ちゃんに代表で、パーティを主催してもらいました。
でもなんか、弘美ちゃん怒った顔してるんですけど……。
「樹君のせいで、私の大学生活、悔いだらけだよ!」
なるほど。
ゲストには、弘美ちゃんのママとお姉さんを呼びました。
「大学、懐かしいなー」
「弘美もとうとう卒業なのねぇ」
「卒業イヤッホー!!」
修太君、クラッカーを鳴らして盛り上げます。
相変わらずパジャマ姿のまま。
「俺も行くよ~。それ!」
パーン!
きれいに弾けました!
お次は皆で花火……ですが。
弘美ちゃん、修太君の背中を焼くつもりですか?
「あちちちちちち! あちいって!!」
「あ、ごめん」
こちらも花火。
でも、花火振り回すって危ないよー。
それ以前に、室内でってのも問題ですが。
花火で遊び終わったら、樹君がなにやら弘美ちゃんに近づいてきて……、
弘美ちゃんを口説こうとしました。
もちろん弘美ちゃんは拒否!
「こんなときまで、何考えてるのよー!」
樹君、しょんぼり。
さらには。
「また浮気ー!?」
バッシーン!
女の子に見つかってるし。
弘美ちゃんは麻美ちゃんとチアリーダー。
「ゴーゴーゴー!!」
麻美ちゃん、すごいジャンプです。
キメ!
チアリーダーって、大学に行ったことのあるシム限定なんですよね。
なかなか楽しいです。
弘美ちゃんの卒業パーティは、もう少し続きます。
2007
麻緒ちゃんは、妹のためにギターを演奏してくれました。
そのまま、パーティ終了までギターを離さなかったという。
楽器の吸引力って絶大ですね。
お客さんを呼んでも、すぐ楽器に飛びついちゃうし。
パーティーをやるときは、楽器は収めておいた方がよかったのかもしれません。
弘美ちゃんにとことんまで振られた樹君。
今度は麻美ちゃんとおしゃべり。
「おばさん、初めまして。弘美ちゃんの友達の竹中樹です」
「あら、初めまして。娘と仲良くしてくれたのね。四年間ありがとう」
麻美ちゃん、それ、娘についた悪い虫です。
「クラッカーの箱に、まだこんなのが残ってたよー。引っ張ってみよーっと……」
あ、弘美ちゃん、それクリスマス用のクラッカーだよ。
パーン!
「わー、きれいー!」
星がきらきら飛び散りました!
そのあとは、麻美ちゃんとダンス。
それから樹君とも、枕たたき。
「弘美! その一撃、ちょっと力入りすぎー!!」
「もう一発いきまーす!」
「ええっ!?」
樹君、麻美ちゃんと内緒話。
「すみません。お家の住所教えてもらえます?」
樹君、弘美ちゃんに聞いても教えてもらえないだろうからって!
こちらの二人は……。
ああそういえば、婚約してましたっけ。
すっかり忘れてた。
さて、パーティーも終わっていよいよ弘美ちゃん、アダルトに成長です。
きらっと光って……、
パーン!
なんじゃその格好わーーーーーー!!
半パンの呪い恐るべし。
先に寮を去っていく弘美ちゃんに皆でさようなら。
このあとすぐに皆も卒業させてあげるからね。
「ああ。大学生活もこれで終わりか……」
これからは皆それぞれの道を歩んでいくことになります。
この四年間皆で過ごした思い出は、生涯を通じてかけがえのないものとなるでしょう。
それではこのへんで、キャンパスライフ第三期は終了です!
2007
■佐田家 弘美(さたけ ひろみ)
・家族願望
・生涯願望:六人の子供を結婚させる(ごめん。子供六人もつくるのは無理……)
・きれい好き5 社交的9 活発1 遊び好き5 快活9
佐田家家のお嬢様。
両親にとっては老齢期直前に出来た子供なので、大切に育てられてきました。
そのため、とっても甘えんぼで世間知らずな子になっちゃいました。
当面の夢は、素敵な人と出会って早く結婚することという、いかにも家族願望らしいもの。
■佐田家 麻美(さたけ まみ)
・ロマンス願望
・生涯願望:有名シェフになる(達成済み)
・きれい好き2 社交的6 活発3 遊び好き9 快活5
弘美ちゃんのお母さん。
独身で父親の違う三組の子供を産んだという、波乱万丈の人生の持ち主。
詳しくは「平和な日常」の「佐田家分家」を参照のこと。
生涯願望も叶えて、今は落ち着いた生活をしています。
■佐田家 透(さたけ とおる)
・知識願望
・生涯願望:院長になる(達成済み)
・きれい好き6 社交的1 活発6 遊び好き4 快活8
麻美ちゃんの弟で、佐田家分家の当主。
若いころもそうだったけど、年をとってますますやさしいおじいちゃんになりました。
掃除と修理の達人で、奥さんとは今でもラブ。
■佐田家 詩織(さたけ しおり)
・知識願望
・生涯願望:院長になる(達成済み)
・きれい好き6 社交的3 活発6 遊び好き4 快活6
透君のお嫁さん。
たいてい透君の傍にいます。
■佐田家 聖司(さたけ せいじ)
・知識願望
・生涯願望:マッドサイエンティストになる(達成済み)
・きれい好き6 社交的1 活発9 遊び好き7 快活6
佐田家分家跡取り。
どうもこの内気さは、両親譲りらしい。
職業柄、昼もお家にいます。
■佐田家 まどか
・財産願望
・生涯願望:5のトップレベルの商売を所有する(無理……)
・きれい好き6 社交的3 活発6 遊び好き4 快活6
聖司君のお嫁さん。
舅の透君ともとても仲がいい。
それもそのはず。彼女は透君の元になったシムを、そのまま女性にしただけのシム。
透君の遺伝子が聖司君に引き継がれなかったのが悔しくて作った子です。意外と美人で、驚き。
■佐田家 弥生(さたけ やよい)
・成長願望
・きれい好き10 社交的1 活発9 遊び好き7 快活1
聖司君の一人娘。
恐ろしいほどきれい好き。内気でそして、とっても気難しい。
プレイヤーの思惑を裏切り、肌は母親似だけど、顔はどうも全部父親似みたいです。
くそー。彼女の将来のお婿さんは決まったようなもんだな……。
■佐田家 カーラ(メス)
その優雅な立ち振る舞いは、佐田家分家の女王です。
でも、とっても人懐っこくてかわいい子。
■佐田家 ころ(オス)
ラブラドールレトリーバーとシェルティの混血という雑種。
どうも耳だけがシェルティに似たようです。
弘美ちゃんを主人と認めて、彼女が大学から帰ってくるまでずっと健気に待っていました。
■佐田家 ぴっけ(性別不明)
弘美ちゃんが大学の寮で飼っていた鳥。
卒業して一緒に家に持って帰りました。
カーラに食べられないか心配。
以上のメンバーでいきたいと思います。
といっても、多分弘美ちゃんがメインで他の人はあまり出てこないかも。
お次は、家紹介。
外観はこんな感じ。
家を作るのに力尽きて、庭まで手が回りませんでした。
一階は、ダイニング、キッチン、居間1、居間2と弥生ちゃんの部屋。
2階は麻美ちゃんの寝室、透君夫妻の寝室、聖司君夫妻の寝室。
階段ホールにビリヤード台。
運動器具を置いただけで、ほとんど使っていない部屋も。
屋根裏部屋。
弘美ちゃんの寝室です。
屋根裏部屋を作るのが夢でした。
大家族を想定して作ったので、部屋数も多くてそれなりに快適です。
このまま代々家を引き継いでいけるとうれしいです。
2007
「ママ、ただいま!」
「弘美!」
大学に行っていた弘美ちゃんが、卒業して帰ってきました。
麻美ちゃん、大喜びでかわいい末娘を迎えます。
「弘美……。いつの間に、こんなに立派に成長して!」
本当に、ついこの間までお下げ髪を揺らしてパパと一緒に走り回っていたのにね
時の流れをひしひしと感じます。
麻美ちゃんも年をとりました。
ねぇ、弘美ちゃん?
「えへえへ、ママ……」
ひろ……。
この顔は見なかったことにしときましょう。
さあ、感動の再会はこの辺にして。
「弘美、それにしてもすごい格好ねぇ。今すぐにでも新しい洋服を買ってこなくちゃ!」
「うん。そうするわ」
早速自家用車で買い物に出かける弘美ちゃん。
「うわー、すごい車! ぶつけたりしたら大変だわー」
なにしろ、麻美ちゃんや透君夫妻はキャリアを極めていますから、お金持ちです。
当然車もお高いものに。
一応、透君の車なんですけどね。
洋服を買ってきたので、すぐにお着替え。
タンスをあさっていると、麻美ちゃんが若いころ着ていた下着が出てきましたよ。
「うへー! ママったら、こんなの着てたのー!?」
似合ってなかったけどね。
弘美ちゃんも似合わないから、もっと可愛いのを着ときなさい。
夜が明けて、弘美ちゃんは早速家の裏手にあるパパのお墓のところまで行きました。
「パパ、私帰ってきたよ……」
しばしの間、思い出にふける弘美ちゃん。
でも、寂しくなんかないよ。
こうしてここにお墓をおいといたら、もしかして、今夜あたり出会えるかも。
感慨に浸った後は、元気に遊びましょう!
弘美ちゃん、ダイブ!
「うわー! この家、プール作ったんだー!!」
バッチョーン!
腹打ち!
「私も行くわよー!」
麻美ちゃんも華麗にジャンプ!
まだまだ若いですね!
あ……、カーラがころのえさを食べてる……。
佐田家分家の女王の所業に、ただ見ているしかない気弱なころ。
プールでひとしきり遊んだ後は。
「今日は弘美の卒業お祝いに、皆でご飯を食べに行きましょう」
「うわー! ママ、ありがとう!」
やってきたのは高級レストラン「ロンドステ」
あれ? 詩織さんも一緒に呼んだはずなのに来てないや。
しょうがない。三人だけでお祝いしましょう。
「それでは、弘美の大学卒業と成人を祝って……」
「「「かんぱーい!」」」
「おめでとう、弘美ちゃん」
「ありがとう、叔父さん!」
メニューは三人とも同じ「ライム風海老のたたき」
家族と食べる食事はおいしいですね。
話も弾みます。
大学では樹君に振り回されっぱなしだった弘美ちゃん。
それも今になってみれば、まあいい思い出かもしれません。
一方そのころのロンドステ近郊。
あっ! 吸血鬼が!
出会いサービスのおばちゃんを吸血鬼にしちゃ困るよ! ウェンディ伯爵夫人!
ああもう!
そういえば、モティマーさんも吸血鬼にされていたっけ。
これ、治すのどうするんでしょうねぇ。考えなきゃ。
話を戻して。
食事の後は、透君に行きつけのバーに連れて行ってもらいました。
弘美ちゃん、もうお酒が飲めるもんね。
「まさか、弘美と一緒にお酒が飲めるなんて、思いもしなかったわ」
「やだなぁ、ママったら。いつまでも子ども扱いなんだから」
世間ずれしてない弘美ちゃんは、まだ子供みたいなもんですよ。
まあ、親からすれば子供はいつまでも子供のままなんでしょう。
透君、なにやら向こうにかっこよくウィンク!
決まってますね!
でも、向こうに誰がいるんですか?
さらに。
麻美ちゃんが頼んだカクテルを、他のお客さんが横取り。
「あっ……」
そしてわざわざ目の前で飲む。
それは何に対する嫌がらせですか?
「私のとられちゃったから、頂戴ね」
「えっ……?」
麻美ちゃんも、透君のを取る。
最後にちょっと邪魔が入りましたが、楽しい外食でした。
「帰りは私が運転するわね」
「安全運転でお願いね」
自宅に帰ると、愛犬が鏡に向かって唸っていました。
ころ、それ自分自身の姿だよ……。