2007
いつになく、真剣な面持ちでギターを奏でる圭君。
お父さんの圭志君に言われたバンド再結成の話が、頭の中にちらつきます。
(でも、メンバーがな……)
「あのさあ、イリーナ。大学卒業したら、どうする?」
「さあね。とりあえず、修太とは婚約してるから、新しい家を買って結婚かな」
「もしよかったら、俺んちに一緒に住まね? 家、でかいし。俺、バンドのメンバーがほしいんだよ」
「考えてみるわ」
「修太君は、卒業したら結婚でしょ? いいなぁ」
「弘美はどうするんだ? 一人暮らしとかはじめるの?」
「ううん。私、賑やかなのが好きだから、ママや叔父さん達のいる家に帰るわ」
「なあ、弘美……」
「私、今、課題やってるの!」
相変わらず弘美ちゃんにつきまとう樹君。
こういうのこそ、まさにストーカーですね。
じいーっ
「……」
「……」
「やだなーもう。課題終わるまでずっと待ってるんだもん」
「悪ぃ……」
「いいわよ。樹君は、友達だもんね。それ以上でもそれ以下でもないし。肩揉んであげようか? それより、樹君は卒業したらどうするつもり?」
「俺はまた一人暮らしに戻るだけだよ。一人は気楽だしさ」
「ふーん。私は一人は苦手」
「で、俺とやり直す気はない、と」
「うん。ない。あきらめ悪いね、樹君」
弘美ちゃんに振られた樹君。
そそくさと別の女の子のところへ。
これだから、ロマンス願望は。
「卒業したら、ぴっけも私と一緒に来るんだよー」
「クエー」
さて、前回コーレイに泣かされたイリーナちゃん。
トイレでコーレイとばったり。
リベンジです。
イリーナちゃんの平手打ちが炸裂。
顔が怖すぎるよ。
その日の夕食。
「圭が、卒業したら一緒に暮らさないかって」
「えっ? 告白されたのか!?」
「そうじゃなくて、バンドやるメンバーがほしいみたい」
「いいんじゃないの? そしたら俺達もすぐに結婚できるし」
弘美ちゃんがころに会いたい会いたいと言って仕方がなかったので、「世帯を招待する」で、麻美ちゃんにころを連れてきてもらいました。
ほぼ三年半ぶりに愛犬と再会した弘美ちゃんです。
「ころー! 私のこと忘れてなかったのねー!」
ちなみにころは、ラブラドールレトリーバーとシェルティーの混血です……。
まさか小型犬と大型犬で子作りできるとは思いませんでした。
そのためか、ころの外見はラブラドールっぽいけど、どうやら耳だけがシェルティーに似たという、もはや何がないやらわけの分からないものに。
もうこいつ、何犬でもないよ。
いくら子供が作れるといっても、適当な犬種を掛け合わせるのはやめた方がよかったですね。
とりあえず、レトリーバーとプードルを掛け合わせなくてよかったと思います。
それでも、弘美ちゃんにとってはかわいい愛犬です。
「ころー、棒投げするよー!」
今日も寝巻き姿のまま、表に出る弘美ちゃん。
「そぉれー!」
「わん!」
ころ、ナイスキャッチ!
この得意げな顔がおかしいです。
「いいこだねー、ころ」
遊んでいると、弘美ちゃんのストーカー登場。
「あれ? 寮に犬がいる……」
「へー。弘美んちの犬か。よしよし」
人懐っこいころ。
ちゃんと頭をなでなでさせてくれました。
犬によっては、唸られちゃうこともあるんですよね。
その後ころは、寮生たちに色々遊んでもらいました。
どのシムも、動物にはアクティブに接していきますね。
動物嫌いのシムとかがいても、面白いかもしれなかったのに。
2007
樹君、今日は寮の前を通りかかった女の子を呼び止めました。
「何か用ですか」
「いや、用はないんだけど。綺麗だったもので、つい声かけちゃって……。ちょっとお話していきませんか」
「いいわよ。私も授業帰りで暇だし」
早速語り合う二人。
樹君、また新しい彼女を作るつもりでしょうか。
外でお話もなんだから、中に入りましょうかといった矢先。
寮の中では乱闘が勃発中!
また喧嘩か!
しかし、今日の喧嘩はちょっと面子が違います。
なんと、ランドリー・コーレイの相手はイリーナちゃん。
とうとう喧嘩するまでに険悪な仲になってしまったようです。
コーレイの喧嘩相手は、これで三人になってしまいました。
イリーナちゃん負けてるし。
それにしても、コーレイ敵増やしすぎ。
どうして不仲になってしまうんでしょうか。
性格が悪いのか?
「喧嘩はよくないと思うわ」
樹君、静かな場所に移動しました。
ここなら、喧嘩三昧の連中はしばらくやってきません。
「俺も喧嘩はよくないと思うよ。それよりさ……」
樹君、また口説くのか。
「君、ノーメイクじゃない? 化粧とかしてみたらどうかな。すっごくきれいになると思うんだけど」
なぜか樹君、女の子を化粧台に誘導。
「そんなにいうなら……」
女の子もその気になってくれて……、
こんなになりました。
目元がはっきりしてよくなったんじゃないかと思います。
ちょっとケバくなった気もするけどね。
これに何かインスピレーションを刺激されたのか、樹君、寮の女の子にも声をかけました。
「君も化粧してみる?」
「化粧?」
この子は化粧の前に、シャワーを浴びた方がよさそうですが。
ついでに髪型も変えてこのとおり。
この顔を見ると、どうやら喜んでくれたよう。
調子に乗った樹君、ブーイ・ジャスミナも呼び止めました。
「大丈夫! 俺に任せれば、絶対今よりかわいくなるって!」
「ほんとかなー」
スタイリッシュになりました。
すでに原形をとどめていません。
お次はこの子。
こんなになりました。
あ、別に隠さなきゃいけないほど修正不能だったわけじゃありません。
着ているものに雰囲気を合わせただけです。
樹君、寮の女の子達を全員改造するつもりらしいです。
さらにはこの子……。
こんなになりました。
メイクだけでもそうだけど、髪型の力も偉大ですね。
と、こんなことをして遊んでいるうちに、皆さんついに卒業してしまいました!
修太君と圭君は、とうとう最後まで寝巻きで試験を受けましたね。
とりあえず、卒業おめでとう。
2007
皆無事に卒業しました。
ということで、卒業パーティーの始まりです!
弘美ちゃんに代表で、パーティを主催してもらいました。
でもなんか、弘美ちゃん怒った顔してるんですけど……。
「樹君のせいで、私の大学生活、悔いだらけだよ!」
なるほど。
ゲストには、弘美ちゃんのママとお姉さんを呼びました。
「大学、懐かしいなー」
「弘美もとうとう卒業なのねぇ」
「卒業イヤッホー!!」
修太君、クラッカーを鳴らして盛り上げます。
相変わらずパジャマ姿のまま。
「俺も行くよ~。それ!」
パーン!
きれいに弾けました!
お次は皆で花火……ですが。
弘美ちゃん、修太君の背中を焼くつもりですか?
「あちちちちちち! あちいって!!」
「あ、ごめん」
こちらも花火。
でも、花火振り回すって危ないよー。
それ以前に、室内でってのも問題ですが。
花火で遊び終わったら、樹君がなにやら弘美ちゃんに近づいてきて……、
弘美ちゃんを口説こうとしました。
もちろん弘美ちゃんは拒否!
「こんなときまで、何考えてるのよー!」
樹君、しょんぼり。
さらには。
「また浮気ー!?」
バッシーン!
女の子に見つかってるし。
弘美ちゃんは麻美ちゃんとチアリーダー。
「ゴーゴーゴー!!」
麻美ちゃん、すごいジャンプです。
キメ!
チアリーダーって、大学に行ったことのあるシム限定なんですよね。
なかなか楽しいです。
弘美ちゃんの卒業パーティは、もう少し続きます。
2007
麻緒ちゃんは、妹のためにギターを演奏してくれました。
そのまま、パーティ終了までギターを離さなかったという。
楽器の吸引力って絶大ですね。
お客さんを呼んでも、すぐ楽器に飛びついちゃうし。
パーティーをやるときは、楽器は収めておいた方がよかったのかもしれません。
弘美ちゃんにとことんまで振られた樹君。
今度は麻美ちゃんとおしゃべり。
「おばさん、初めまして。弘美ちゃんの友達の竹中樹です」
「あら、初めまして。娘と仲良くしてくれたのね。四年間ありがとう」
麻美ちゃん、それ、娘についた悪い虫です。
「クラッカーの箱に、まだこんなのが残ってたよー。引っ張ってみよーっと……」
あ、弘美ちゃん、それクリスマス用のクラッカーだよ。
パーン!
「わー、きれいー!」
星がきらきら飛び散りました!
そのあとは、麻美ちゃんとダンス。
それから樹君とも、枕たたき。
「弘美! その一撃、ちょっと力入りすぎー!!」
「もう一発いきまーす!」
「ええっ!?」
樹君、麻美ちゃんと内緒話。
「すみません。お家の住所教えてもらえます?」
樹君、弘美ちゃんに聞いても教えてもらえないだろうからって!
こちらの二人は……。
ああそういえば、婚約してましたっけ。
すっかり忘れてた。
さて、パーティーも終わっていよいよ弘美ちゃん、アダルトに成長です。
きらっと光って……、
パーン!
なんじゃその格好わーーーーーー!!
半パンの呪い恐るべし。
先に寮を去っていく弘美ちゃんに皆でさようなら。
このあとすぐに皆も卒業させてあげるからね。
「ああ。大学生活もこれで終わりか……」
これからは皆それぞれの道を歩んでいくことになります。
この四年間皆で過ごした思い出は、生涯を通じてかけがえのないものとなるでしょう。
それではこのへんで、キャンパスライフ第三期は終了です!