2007
真美ちゃん、久しぶりに家族に会うことにしました。
電話でやってきた二人と一匹。
「ころ、久しぶり! 私のこと、覚えてる?」
「くーん」
ちゃんと、覚えているようですよ。
よかったね。
「真美、大学ではうまくやってる?」
「うん。畑仕事は楽しいよ。勉強も思ったより大変じゃないみたい」
「彼氏とかできた?」
そこが一番、聞きたいことのようですね。
「秘密~」
弘美ちゃんはまだ家の外をうろうろしていたので、真美ちゃんに迎えに行かせました。
「ママ、久しぶりー」
「ほんとねー」
ころは……。
絨毯を破壊中です!
「物を壊したら、ダメでしょ!」
すかさず教育的指導。
ころ、自分の家ではこんなことしないのにね。
結衣ちゃんもやってきました。
「ママ、いらっしゃい!」
「結衣も元気そうねー」
かなた君とも家族のキス。
「パパも、いらっしゃい!」
「元気そうだね。よかったよ」
娘達と再会したこの夫婦。
会って安心したのか、今度は廊下で枕たたきを始めてしまいました。
「かなたさん、その一撃強すぎ……!」
「ははは。そうだった?」
特別なお客さんなので、ケーキを出すことにしました。
かなた君が食べてくれたのはいいんですが、この金髪のボクは……。
真美ちゃんが、ティーン時代の元彼も呼んだようです。
弘美ちゃんも、ソファーでケーキ。
テーブル空いてるのに。
そうそう。
ころにも餌をやっとかないと。
って、餌よりガムがいいのか。
あんまりおなかは、空いてないのかな。
弘美ちゃんたちは。
「かなたさーん!」
「えっ!?」
ずっしり
「おも……」
仲のよいことで。
畑の作物が、だいぶ成長しました。
青々として、今年もおいしい野菜がとれそうです。
今日は両親が遊びに来ているというのに、真美ちゃんはレポートですか?
と思ったら、違いました。
どうやら、パソコンが故障しているようです。
「ちょっとー。パソコン壊しっぱなしにして、逃げたのだ~れ~!?」
ドライバー片手に、修理です。
「え~と。ここは異常なし……」
ガチャガチャ……
「えーと、ここは? うーん。異常なし。っていうか、だいぶゴミが溜まってるなー」
真美ちゃん、真剣です。
「あーーー! ちょっとなによこれーー!!」
どうやら、問題の部分を見つけたようです。
それより、それが修理できたら、彼氏を弘美ちゃんたちに紹介しようね。