2007
花梨ちゃんには負けていられないと、真鈴ちゃんも別な男の子とデートすることにしました。
お相手は、ベア・コーレイ君です。
それにしても、コーレイ鼻が低いな。
特にデートコースは決めていなかったので、ブルーウォーター村のベーカリーにやってきました。
ここで軽くお茶が出来たらいいな。
と思ったのですが、喫茶店はやっていませんでした。
仕方がないので、ケーキを買って帰ることに。
ベリーパイとチーズケーキを買いました。
ここの店長はこの人。
なんか髪の毛が……。
この人に一体何が起こったというのでしょうか。
まあ、真鈴ちゃんには関係のないことですけど。
食事をしようと、レストランへと移動したのですが……。
車から降りてきたのは真鈴ちゃん一人。
どうやら、コーレイをベーカリーに置いて来てしまったようです。
何のためのデートだったんだ。
コーレイ、哀れ。
「あーあ。誰かかっこいい男の子いないかなぁ」
ちょっと探してみましょうか。
夜の街をうろうろ。
キオスクがありました。
「そーうだ! 携帯買おっと」
いまどきの高校生は携帯くらい持っていないと。
花梨ちゃんと裕也君のぶんも買いました。
大学に入ったら、特に必要になりますからね。
同じ高校生を発見。
えーと、これはブルック・ダスティン君だったけ。
でも、真鈴ちゃんが彼にダメだししていたのでリリースします。
買ったばかりの携帯で、友達の男の子を呼び出しました。
彼は須々木明君。
須々木素也君の実の息子です。
「こんな夜に呼び出して何なのさ」
「ねーねー。これから肝だめししない?」
「えー。何さそれ」
「いいからいいから。ほら、来たらチューしてあげるから」
どさくさにまぎれて明君のファーストキスをいただき。
ピンクと赤のハートが同時に来ました!
これで、真鈴ちゃんの恋人は二人目になりました。
花梨ちゃんと並んだぞ。
肝試しに行く前に、真鈴ちゃんがおなかをすかせていたので夕食にしました。
真鈴ちゃんが先に端の席に座ってしまったので、テーブルを半周して隣の席ににじり寄る明君。
しかし、端っこの席は何かと危険。
ほら、こんな風にサラダを頭からかぶる羽目になりました。
二人そろって犬食い。
「あーおいしー」
もっしゃもっしゃ
またしてもこの顔。
さて本番。
やってきたのはゴシックグリーン広場。
木や茂みがうっそうとして、いかにも何かが出そうな公園墓地です。
お墓を発見。
しかし。
「なんか何にもないねー」
公共区のお墓って、幽霊出てこないんでしょうかね。
「つまんないの。かえろっか」
「うん……」
なんだか、真鈴ちゃんのわがままに振り回されてしまった明君なのでした。
家に戻ってきた真鈴ちゃん。
また電話。
呼び出されてやってきたのは、いつもの双子達。
ちなみに、画面右端に、バラの花束を持った明君が来ています。
デートのお礼ですね。
普通なら、ここで二股がばれそうなものですが。
早速お出迎え。
こんな格好で失礼。
「今、スキル上げしてたところだったんだー」
「それで、今日は一体何の用事?」
「ほら、私達恋人同士だよねー。ってことは付き合ってるってことでいいんだよね」
「そういうことになるのかなぁ」
「ヤッター!」
喜びの抱擁。
これで二人は晴れて付き合うことになりました。
もっとも、ロマンス願望の真鈴ちゃんには、悪い思い出として残ってしまうのですが。
付き合うマークが真鈴ちゃんだけ真っ赤です。
花梨ちゃんのほうも、真治君とうまく行っていて……。
そのとき、ふと視線を台所に動かしてみるとッ……!
お父さん、全裸。
シンクで体を洗ってました。
何をやってるんですかっ!!
話を戻して。
「私と真治君は恋人同士ー♪」
花梨ちゃんも正式にお付き合いすることに。
やっぱり花梨ちゃんのマークも真っ赤です。
ロマンス願望はステディーな関係を嫌いますからねぇ。
台所からお父さんを追い出して、裕也君に夕食を作ってもらいました。
今夜のメニューはファラフェル。
あ……。
サトル君と裕也君の服がかぶってる……。
さっきまで台所で全裸だった俊介さんも加わりますが……。
真里恵さんといいあなたといい、ともに台所で体を洗うなんざ、いったいどういう夫婦なんでしょ。
親の威厳というものが、河内家にはありません。
マックスはおねむ。
(首輪……。首輪ほし……)
首輪の夢を見ています。
そうだ。まだマックスに首輪を買ってなかったよ。
また今度買いに行かないとね。