The sims2のプレイ日記
2007
「あ、冨美枝さん。たまには店じゃなく、外で会ってみません?」
樹君、パブのママさんをデートに誘いました。
まだ一回も、まともにデートしていませんでしたからね。
やって来たのは、ブルーウォーター村のハンターの公園。
のんびりお散歩にでも洒落込もうと言うわけです。
まずは、挨拶代わりに赤いハートをいただきました。
「ところで竹中さん。その格好暑すぎません? ここは夏ですよ」
「いや、家の方は冬だったもんで……」
樹君の区画は冬だったのですが、この公共区画は夏に設定されてました。
どうもちぐはぐですね。
とりあえず、一緒に釣りをしてみることにしました。
「私、釣りは初めてですわ。教えていただけない?」
「いや、俺もそう経験があるほうではないんで」
「あ……。何か釣れましたわ」
お約束というかなんと言うか。
「でか……」
ものすごく巨大な長靴です。
誰んのだ。
「ところで、それからあなたの方はどうなりました?」
「どうって?」
「佐田家弘美さんの旦那さんと、私、お友達ですのよ。彼、最近変わりましたわ」
「変わった?」
冨美枝さん、また同じ長靴を吊り上げました。
これで左右がそろいましたか?
「なんで、その人と友達なんです?」
「あら、仕事帰りにうちの店に時々よって下さるのよ。おっ、今度は手ごたえありだわ!」
「今度は運動靴でもつれるんじゃないんですか」
「温厚そうな方だと思っていたんですけど、最近はなんと言うか、とても情熱的な様子におなりになられて」
「見て分かるんですか?」
「私だって、男の方は見慣れていますのよ」
ところで、さっきから二人の会話をものすごく背後で見ている人がいるんですが……。
しかもどんどん近づいてきてるし……。
後ろの人がうっとおしいので、結局、冨美枝さんを家にお呼びしました。
「情熱的って、どういう意味ですか?」
「そのままの意味ですわ」
「もしかしたら、恋してるのかも」
「はあ? 所帯持ちですよ、彼」
とは言いつつ、その人の奥さんと不倫したのはどこのどなたですか。
「恋ねぇ……」
弘美ちゃんは樹君との子供を産んだのです。
弘美ちゃん夫婦に何の変化もないなんて、あるわけがありません。
樹君、色々思うことはあるのですが……。
彼に何ができるというわけでもありません。
冨美枝さんが帰った後、どこか苦い思いを味わいながら、遅い朝ごはんをとる樹君なのでした。
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