2007
双子です。
「なあお前ってさー。花梨ちゃんに浮気とかされてない?」
「えー? 大丈夫だと思うけどなぁ。お前こそどうなんだよ、真鈴ちゃん」
「俺は大丈夫だよ」
ロマンス願望を彼女に持つと、色々大変ですね。
さて、同じ容姿の双子達。
肌の色以外にも違うところはあります。
真治君が突然チャッカマンを手に、怪しげな笑い。
「くっくっく」
「お前それで何する気だよ」
暖炉の上のスプリンクラーに、火を近づけました!
当然こうなる。
「うひゃー! お前、あほか!」
「ひー!」
逃げ惑う双子達。
で、あたり一帯水浸し。
「あーあ。どうするよ、これ」
数分後、何食わぬ顔でテレビ部屋でゲームに打ち興じる双子達の姿がありました。
あの水浸しは、気のきく誰かが綺麗にしてくれるでしょう……。
いたずら好きな真治君です。
さて、花梨ちゃんは真治君の目がないところでさっそく浮気開始です。
レポートが終わった明君のところに、すすっと近づいて……、魅了してみました。
花梨ちゃんの魅力に、思わずふらつく明君。
「お、おっと」
花梨ちゃんのこの表情。
く、黒い……。
悪女です。
でも、あれ?
ピンクのハートすら出ないぞ。
友好度は足りているはずなのに、なんでかな。
そこで、聞いてみました。
花梨ちゃんのことをどう思っているのか。
「だめ!」
嫌いなのかよ。
だったら魅了されるなって。
「いーっ!?」
さすがの花梨ちゃんも、これにはショック。
真鈴ちゃんと明君は相性よかったのにね。
どうやら真鈴ちゃんの好みと花梨ちゃんの好みは、正反対みたいです。
これなら、一人の男の子を取り合うこともありませんね。
そのころの双子。
どうやらゲームの勝敗は決まったようですね。
様子から見て、サトル君が負けたんでしょう。
同じ部屋で。
花梨ちゃんを振った明君。
なぜか突然、春日ちゃんに「親しみを持って抱擁する」を発動!
「な、なんで?」
とりあえず抱擁を受けたものの、わけが分からない春日ちゃん。
そこで、明君にあたりを見渡してもらいました。
するとやっぱり春日ちゃんが光りました。
相性は良好みたいです。
抱擁の原因はこれか。
さて、春日ちゃん。
ゲームのコントローラーを握ってソファーに座りました。
「え? やるの?」
真治君に挑戦です。
後ろに春日ちゃんの応援も二人並んでます。
春日ちゃん、勝負に熱中しすぎて。
顔が怖いよ……。
明君に振られた花梨ちゃんは、エルちゃんと晩御飯を食べてました。
「エルちゃんはかわいいから、とってももてそうですの」
「そうかしら。ここの男子にもてても、あんまりうれしくない気もするけど」
確かにね。双子はともかくとしても、ね。
意外と辛辣なエルちゃんなのでした。