2007
星のきれいな夜。
弘美ちゃん、この間公園で出会った男の子、吉永かなた君とダウンタウンにお出かけしました。
「ここがダウンタウンで一番人気の『地下室ゼロのナイトクラブ』だよ」
「弘美さんはいつもここに来るの?」
「ううん。今日が初めて」
ナイトクラブどころか、ダウンタウンに行くのだって初めてな弘美ちゃんです。
早速二人でスマッスル!
弘美ちゃん、なにやら難しげなお顔をしていますが……。
「あーあ。もうちょっと派手な服で来ればよかったかなぁ」
そうですね。ナイトクラブだしね。
「えーとえーと……。こうかな?」
なんともぎこちない踊りです。
対してかなた君は、なかなかノッていらっしゃるようで。
「スマッスルは初めてだけど、結構楽しいもんですね」
「ハイヨー!」
弘美ちゃん、振り付け違うよ!
「おっとっと……!」
「あはは」
おっ!
ようやく二人の踊りがそろってきました!
「ワォワォワォ!」
あ、猫が来た。
弘美ちゃん、足元気をつけて!
「アレーッ!!?」
弘美ちゃん、猫踏んじゃった。
スマッスルで楽しんだ後は、二人で写真を撮りました。
弘美ちゃん、うれしそうです。
「なーご」
「よしよし。さっきはビックリさせてごめんよ」
「かなた君。今日はありがとね」
「こちらこそ。とても楽しかったよ」
お別れにちょっとキスしたら……。
二人に淡い恋心が来ました!
「やっぱりもうちょっと二人でいようか」
「うん……」
変なお面をバックに、いいムード。
というわけで、お食事に行くことにしました。
場所は「ロドニーの隠れ家」
深夜まで開いていそうなお店は、ここしかなかったので。
「お待たせしましたー。おっと……」
ぐらり
がっしゃーん!
「ワオ!?」
「申し訳ございません!」
「もー! なんなのよー!」
弘美ちゃん、とんだ災難です。
よりによってデートしているときに……。
甘いものが好きと言っていた、かなた君。
クレープシュゼットを注文していました。
「猫を踏んだり、お皿を落とされたり、弘美さん今日は大変だったね」
「ほんとにそうよー。今日は私、ついてないみたい」
あう、食事が終わる頃には夜が明けてしまった……。
結局夜通しかなた君と遊んだ弘美ちゃん。
まだちょっと時間があるので、カードゲームを一緒にすることにしました。
ところがその時……。
「きーーーーーっ!」
頭を抱えて叫んだ人物が、お店に飛び込んできました。
竹中樹君です!
なんでお前がこんなところにいるんだー!
「この浮気者ー!」
バッシーン!
「きゃー!?」
「うーん……」
樹君の怒りのビンタに、星を回す弘美ちゃん。
しばらくお待ちください……。
「お前、弘美の何なんだ!」
「何って、友達ですよ」
うん。まだ淡い恋心だけだもんね。
「樹君。どうして私が、あなたに浮気者扱いされなきゃいけないの?」
そうです。
大学時代での度重なる喧嘩で、弘美ちゃんの樹君への思いはすっかり冷めちゃっています。
ところが、どうやら樹君は今でも弘美ちゃんが大好きだったようで……。
「お前と一緒にいる奴、気に食わねぇ!」
樹君、すごい顔してます。
「樹君、とにかくあなた邪魔よ。よそに行って!」
「ああ、行ってやるとも!」
肩を怒らせて立ち去る樹君。
それにしても、どうしてこんなときに樹君と出会ってしまうんだ。
ふつーにプレイしてても、何かしらのドラマが生まれる。それがシムズ。
「それじゃあ、かなた君も、またね」
「また……」
別れ際のキスで、今度は弘美ちゃんに赤いハートが点灯!
樹君、図らずも恋のキューピット役になったようで。
つくづく哀れな男です。