2007
弘美ちゃん、今日もかなた君とデートすることになりました。
やってきたのはダウンタウンの公園。
のんびりとお散歩です。
弘美ちゃん、今日はよそ行きのかわいい服をちゃんと着てきました。
「それにしても、この間は大変だったね」
「今はその話はよしましょうよ」
「もっと近くに寄ったら?」
「え? いいの?」
かなた君に誘われた弘美ちゃん。
(ひゃー! 肩組んでもらったの、はじめてかも!)
いかにも恋人同士らしい仕草をされて、有頂天。
樹君のときは、恋を楽しむ間なんてありませんでしたからね。
大胆になった弘美ちゃん。
抱っこまでしてもらいました。
でも、それ以上はここではやめなさいね。
その後、スローダンスを踊ろうとしたら。
「あっ! ごめん!」
かなた君が弘美ちゃんの足を、踏んづけてしまいました。
慣れないことはするもんじゃありませんね。
「痛い……」
弘美ちゃん、顔が怖いよ。
気を取り直して、デートの続き。
「そろそろ夕ご飯にしようか」
「そうしましょう。叔母さんに教えてもらった、いいお店があるの」
「道教えてね。それじゃあ、出発」
やってきたのはカフェレストラン。
弘美ちゃん、今回もマカロニチーズを食べたがっています。
ですが、デートのときくらいもうちょっと大人向きのメニューにしましょうよ。
「かなた君と会えて本当によかったわー。こうして一日楽しく過ごせたし」
「そう言ってもらえて、うれしいよ」
「ところで、この間の男の人は?」
「あー。あれね。うーんと、元彼っていうかなんというか」
「元彼?」
「とりあえず、今は私と彼とは何の関係もないから……」
「なんだ。そうなんだ。もぎゅもぎゅ」
かなた君も、こんな顔してご飯を食べるシムでした。
弘美ちゃんとお似合いだよ。
心配事がなくなったかなた君。
ちょっとふざけて、弘美ちゃんのお皿をつまみ食い。
「このポテトもらうよ」
「あらっ?」
「とったなー」
「うーん。おいしい」
「僕のをあげるよ。ほら、ポテト」
「あーん……」
「うーん。ポテト大好きー!」
「はは。それじゃ、残りも全部あげようか?」
などと、楽しい夕食の時間はすぎて。
「今日は本当にありがとう」
「こちらこそ。とても楽しかったよ」
順調に、かなた君との愛をはぐくんでいく弘美ちゃんなのでした。