2007
キャンパスライフ第三期生の紹介です。
■佐田家 弘美(家族願望)
専攻:文学
佐田家麻美ちゃんの末っ子。
パパとママに大事に育てられた、箱入り娘です。
大学で、将来のお婿さんと出会いたい、家族願望一筋なシム。
■竹中 樹(いつき)(ロマンス願望)
専攻:芸術
十代のとき、単身プリーザントビューに引っ越してきた謎のシム。
素性は分かりませんが、とりあえず女の子の好みははっきりしているようです。
■堀川 圭(名声願望)
専攻:未専攻
堀川圭志君の一人息子。
いたずら好きな性格は、父親からしっかりと受け継がれています。
■カルイッシュー 修太(財産願望)
専攻:生物
いまひとつ、容姿にさわやかな若さが感じられない若者。
とりあえず、かわいい彼女をゲットするために大学に来たようです。
■ストライフ イリーナ(知識願望)
専攻:数学
ちょっとこわもての女の子。
一番下の妹が成長したため、ところてん式に家から追い出されたという、ちょっとかわいそうな子。
大家族は大変です。
以上の5人で、寮での共同生活を始めたいと思います。
2007
「弘美……。立派に成長して……。くううっ!」
「ママ、泣かないで。まるで今生の別れみたいじゃない! それじゃ、私いくね」
麻美ちゃん、わが子の成長に涙です。
あの小さかった弘美ちゃんが、今日こうしてアカデミー・ル・トゥールに通うことになったのです。
さて、寮に入った弘美ちゃん、早速食堂でイリーナちゃんと出会いました。
「私、弘美。これから四年間よろしくね!」
「私はイリーナ。こちらこそよろしく」
末っ子だった弘美ちゃんにたいして、イリーナちゃんは三人の妹を持つお姉ちゃん。
同い年でも、彼女の方がちょっと大人っぽいようです。
こちらでも、男性陣が顔を突き合せました。
「俺、修太。誰かかわいい子を見つけたら、紹介してくれな。俺、大学ではバイトと彼女探しに専念するつもりだから。リッチな人生には、金と良き妻が必要不可欠だからな」
「俺、樹。ま、適当によろしく」
「がつがつ」
圭君は食べるのに必死で、自己紹介なんか聞いちゃいません。
食事の後、弘美ちゃんは寮の談話室へとやってきました。
テレビがおいてあるのはここしかないんですが……。
ソファーはすでに、勉強中の他の寮生でふさがっていました。
「うわー。皆勉強熱心ねー!」
そりゃそうですよ。
彼らは永遠に大学生をやってるシム達ですから。
イリーナちゃんはまじめです。
すぐに学期末レポートに取り掛かりました。
まだ最初の授業にも出ていないというのに、どうやって書いてるんでしょうか。
樹君はそそくさと授業へ。
弘美ちゃん、授業が終わるなり、麻美ちゃんに電話をかけました。
「あ、ママ? 今、授業終わったとこ。大丈夫よ。寄り道しないですぐに寮に帰るから。また寝る前に電話するねー」
パパの弘君が亡くなってまだ日が浅いですから、弘美ちゃん、一人残されたママが心配なようです。
でも麻美ちゃんは弘美ちゃんの犬、ころと、弟家族と一緒に暮らしてるから、まったくの一人ではないんですけれどね。
同じく、授業から帰ってきた樹君は、食堂に直行してました。
「うめぇうめぇ」
しかしその顔は……。
「って、おばちゃん! これ腐ってるけど……」
「あら、ごめんね」
樹君、食べる前に気づいてください。
「あ、ここ座っていい? どっこいしょ」
「……」
腐ったものを食わされた次は、微妙なファッションセンスの男と相席です。
あれ?
弘美ちゃんはもうお休みですか。
まだ夕方ですよ。
と思ったら、ただの昼寝でした。
目を覚ますなり、今度は実の姉に電話です。
「あ、お姉ちゃん? 大学の寮ってなんか楽しいわー!」
それより弘美ちゃん、ちゃんとレポートは書きましたか?
お気楽なところは、パパに似たのかもしれません。
「ぐー。むにゃ……女の子……」
樹君は疲れてお休みです。
ロマンス願望なのに、今日は女の子とは縁遠い一日でしたね。
イリーナちゃんと修太君は食堂で夕食。
修太君、待望の女の子が目の前に二人もいます。
どちらも美人さんじゃありませんか。
修太、えらくうれしそうです。
しかし、そのなりで女の子を口説くのは難しそうですよ。
お昼寝していた弘美ちゃんが加わってきました。
「だから、リサイクルは地球を救うのよ」
「へー、イリーナちゃん環境問題にくわしいのねー」
「資源節約には俺も賛成だよ」
「ところで修太君って、私のいとこになるんだよねーえ」
「俺のお袋が、弘美の親父と異父兄弟だから、形式上はな。あんまり血は近くねーと思うけど」
「私と圭君はいとこだよ。私のパパと圭君のパパは同父? 兄弟だから」
弘美ちゃんのパパの家系は、複雑怪奇なようです。
食後、弘美ちゃんは談話室で樹君とばったり。
「樹君だったっけー。私弘美。よろしくねー」
「よろしく……」
「ところで樹君は環境問題とかどう?」
「新聞紙に塩を振りかけて燃やしたら、ダイオキシンが出るかもな……」
「ふわぁー。ねむ……」
(この子、一応チェックしとこうか……)
ロマンス願望にロックオンされましたよ、弘美ちゃん。
弘美ちゃん、自分の部屋にパパと一緒にとった写真を飾りました。
さあ、これからの学生生活には、どんなことが待っているのでしょうか。
あんまり、ろくな事は起こりそうにないと思いますが。
2007
さあ、大学生活二日目です。
「うーん。もう朝ー?」
ぐうたらなところもある弘美ちゃん。
朝はつらいようです。
とりあえず、早速レポートを書いてもらうことにしました。
ぜひとも最優等で卒業して、ママと天国のパパをびっくりさせてあげて下さい。
樹君も、女の子をくどく前にレポートを。
「っかー……。やってらんねぇ」
人に頼もうにも、友達が少ないのでカリスマポイントがまだ足りてません。
あれ?
弘美ちゃん……。
その格好で授業に出るつもりですか?
これだから、だらしないシムは!
レポートを終えた樹君、早速女の子のいるテーブルで朝食。
しかし、いきなりその話題は……。
(この男、朝っぱらからなに考えてるのよ)
ほら……。
怖いですよ。
お金を稼ぐためには、奨学金ゲットが一番の近道。
そう気がついた修太君も、せっせとレポートです。
が、なんだか勉強している姿が似合わないですね。
あ、圭君も寝巻きのまま授業に出たようです。
「どんな格好でも、とりあえず授業にさえ出れば、単位がもらえるもんねー」
「そうよねー」
圭君はともかく、弘美ちゃんには寝巻きのまま授業に出るのはやめてもらいたい……。
昼下がりの談話室。
「えーと、それで地球は卵にもたとえられて……」
「ふーん」
また地球環境の話題ですか。
学生の間で環境問題がはやっているんでしょうか。
夜までには、みんなのレポートも終わりました。
弘美ちゃん、修太君をくすぐって遊んでます。
「あははっ! 修太君、わき腹弱いねー」
「やめろってー!」
圭君は樹君とおしゃべり。
彼は名声願望だから、ひとりでも多くの友達がほしいんですね。
イリーナちゃんは一人黙々と恋愛小説を読書中。
しかし、その格好は。
寝巻きと思ってダウンロードしてきたものなんですけど……。もしかして、下着?
くすぐりあって遊んでいたこの二人。
今度は弘美ちゃんがゴシップを聞かせてました。
修太君、その顔は一体。
何を聞かされたんでしょう。
おや、圭君、樹君と友達になれたようです。
友情の握手……。
と思いきや、電気ブザー。
がっつり願望がかなってます。
「あっはっは! こんな手に引っかかるなんて、案外ウブだなー」
「お前はガキかよ……!」
2007
朝です。
一番に起きたのは弘美ちゃん。
樹君も起きてきました。
圭君も起床。
そこで踊っている女の子を指差して笑ってました。
失礼な。
この三人は朝ごはん。
「実は私ね、一回警察に捕まったことあるんだー」
「まじ?」
夜遊びしていて、補導されましたもんね。
おや、修太も遠くのテーブルから会話に混ざってきてました。
一緒のところに座れば良いのに。
ほらほら、弘美ちゃん。
またそんな顔して食べてからに。
麻美ちゃんそっくり。
食後、修太君は寮生の女の子から賞賛されていました。
意外ともてる?
この子なんて、お嫁さんにどうですか?
こちらも食後、イリーナちゃんがおもむろに課題を机の上に並べ始めました。
「実は私の成績がピンチなのよ」
「え? だってレポートやってたじゃん」
レポートを終えたとき、実は、スキルが足りなくて、成績メーターが一杯まで伸びていなかったことに気づいたんです。
「……ということで、皆。よろしく頼むわ」
「えっ!?」
「どうしてこうなるわけ?」
樹君、いい表情してます。
ある意味、女王なイリーナちゃん。
皆さん、文句言わずに課題を手伝ってあげましょうね。
で、イリーナちゃん。
皆に課題をやらせて、テレビで楽しさ回復中。
朝の授業で席をはずしていた圭君だけ、イリーナちゃんの課題をやらずにすみました。
赤毛の女の子と、のんきに遅めの朝ごはんなんて食べてます。
「ああーん。数学科の課題なんて分からないよー!」
文系専攻の弘美ちゃん、早くもお手上げ。
(いいな。圭だけ)
うらやましそうに圭君を見やる、三人組。
ようやく課題を終えて、樹君がテレビ部屋にやってきました。
そこで、イリーナちゃんにあたりを見渡してもらいました。
「え? なに? いい男なんて影も形もないわよ?」
樹君、一蹴。
「ふーん。弘美って、犬飼ってるのね」
「うん。ころっていって、かわいいのよー。ゴールデンレトリーバーとシェルティーの混血なのー」
ありえるんでしょうか。そんな混血。
圭君と樹君もトイレでおしゃべり。
まだお互いの友好度が低いので、積極的におしゃべりして、仲良くなってくださいね。
ほっといたら枕たたきなんぞを始めてました。
その調子で、仲良くなってくれい。
でも、ここまだトイレですけどね。
2007
いきなりですが、食堂で喧嘩です。
ランドリー コーレイとブーイ ジャスミナ。
弘美ちゃん、ジャスミナを応援しているようです。
それにしても、この二人は仲が悪いな。
「すごい喧嘩だったねー」
「だな」
せっかくなので、他の三人にも食卓に座ってもらいました。
食堂に人がたくさん集まってきたので、樹君にあたりを見渡してもらうことに。
すると、
弘美ちゃん!
アナタ、光ってるよ!
どうやら、樹君との相性はかなり良いみたいです。
ちなみにこの赤毛の子は……。
そんなに嫌ですか。
この二人は食堂でキックバックを始めましたが、はっきり言って邪魔です。
後ろでブーイ ジャスミナが困ってるじゃありませんか。
さて、皆さん一年生の前期が終了です。
がんばって勉強したおかげで、皆良い成績を取れました。
一年生の後期。
修太は早速、ナンパ……ではないようです。
「悪いけど、俺のレポートやってほしいんだー」
溜まったカリスマポイントを使うときが来たようです。
樹君も男の子をナンパ……、じゃなくて。
「俺のレポートやってくんない?」
彼も、自分じゃやりたくないようです。
突如来襲する、トーガ姿の双子。
グリークハウスの人達です。
実は圭君が呼んだのでした。
圭君、この後無事にグリークハウスの会員に。
樹君、人にレポートをやらせている間に、女の子とおしゃべり中。
こうして徐々に寮の女の子達と仲良くなっていくつもり。
うわっ。
女の子がたくさん集まってきた!
樹君、誰に声をかけますか?
皆で仲良く夕ご飯。
メニューは毎日同じ。マカロニチーズ。
たまにスパゲティー。
圭君はレポート。
自力でやるなんて、えらいです。
修太はトイレ掃除。
それぞれの夕べ。
あ、まだいたの?