2007
二人でダンス。
朝から仲のいい子の二人です。
でもそこに立ってると、隆志君がテレビ見えないよ。
エルちゃんもやってきました。
難しそうな顔をしながら、一人でダンス。
そういえば、エルちゃんにはまだ彼氏が出来てなかったね。
それより、そこにいくとますます隆志君がテレビ見れないんじゃ……。
真治君までやってきました。
どうしてそんなところに集まってくるんだ、皆。
そしてこのあと、とうとう皆、隆志君にテレビの前から追い払われたのでした。
さて花梨ちゃん。
彼女は一人家を抜け出し、タクシーでダウンタウンへ。
「今日お暇ですの? じゃあ、私とデートしてくださーい!」
花梨ちゃんが誰かに電話をいていると。
そこを通りかかったのは、樹君?
同じロマンス願望同士、早速呼び止めてみましょう。
ひそひそ
「知ってます? 近所でよく見かけるあの黒猫……」
いきなりゴシップですか。
しかも動物ネタ。
「喧嘩に負けたんですのー」
「え、まじ? 誰に」
「同じ近所のあのデブ猫なんですの」
このネタは……。
花梨ちゃんたちが最後に家族そろってでお出かけした時に遭遇した、あの喧嘩のことですね。
ちなみにこの話題、あとで樹君は別の人にも話していました。
ゴシップネタってこうして広まっていくものなんですね。面白い。
さて、先ほど花梨ちゃんが電話していた相手が、やってきました。
「会いたかったんですのー」
「そ、そお?」
この方はスカイラーさん。
花梨ちゃん、これからこの人を口説くつもりなのです。
まずはお食事でもしましょうか。
軽くおしゃべりなどして、デートスコアと残り時間をあげた後に、お食事に誘いました。
「大学ではたくさん勉強しなくちゃいけなくって、たいへんですの」
「ふうん。僕は大学には行かなかったから、どれくらい大変か想像もつかないなぁ」
「ねー、スカイラーさん……」
花梨ちゃん、そっと手を差し伸べて待ち受けます。
スカイラーさんも手を乗せてきて……。
ピンクのハートが点灯!
淡い恋心が生まれました。
お食事が来たので、二人で乾杯。
「今日の初デートを祝して、かんぱーい」
花梨ちゃん、スカイラーさんを落とすのに投げキッスまでしちゃいます。
目的のためには手段を選ばないか。
投げキッスされたスカイラーさんも、悪い気はしないよう。
このまま一気に決めちゃいますか。
「この間の試験の成績は優でしたのー」
とここで花梨ちゃん、なぜか後ろの席の男にまで話しかける。
その人は何にも関係ないでしょ!
食事を終えて、さらに口説くと……。
スカイラーさん陥落。
ついに赤いハートを奪いましたよ。
二人がいちゃついている時、不意に現れた、見慣れた人影。
げっ、俊介さん!?
花梨ちゃんのお父さんです!
(子供たちも大学に行ったことだし、この辺でそろそろもう一人くらいつくってもいいかもな)
あれ? 考え事をしながら、お父さん素通り。
気がつかなかったのかな。
通り過ぎたお父さん、コーヒーショップの前で野良犬とじゃれ付き、他のお客さんに大迷惑をかける。
何をやっているんだか。