2007
弘美ちゃん、今日は大切な日です。
「よおっし! 気合入れてがんばるぞ!」
まあまあ、肩の力抜いて。
今日の結婚式は、身内とごく親しい友人だけでつつましく開くことにしました。
さて、招待客がそろったところで、いよいよ式の始まりです。
花びらが舞い落ちる中、指輪の交換です。
今度はかなた君から弘美ちゃんへ。
皆も拍手です。
ところで麻緒ちゃん。
ぴっけはいいから、妹の結婚式くらい出てあげなさいよ!
「ジンセイハカネダヨネ!」
「誰が教えたのかしら。こんな台詞」
「おめでとう!」
皆に見守られて、無事式は終了。
誓いのキス。
まだうろうろ立っている人がいるなぁ。
なかなか、参列者の足並みがそろわない式になってしまったようです。
「結婚したいしたいって言ってたから、よかったんじゃねぇの?」
とか口では言いつつ、「弘美を口説く」という願望を今でも持ち続けている樹君。
とりあえず、今日だけはおとなしくしといてね。
皆さん、拍手拍手。
本当におめでたい日です。
ケーキカットをしましょう。
持っているのは、ただの包丁?
「はい、あーん」
弘美ちゃん、ちゃんとフォークで食べさせてあげます。
手づかみで食べさせるシムもいますが、性格によるんでしょうかね。
あ、あぶない。
弘美ちゃん、よそ見しないで。
きったケーキは食堂で皆といただきます。
樹君がやってきました。
「今日は、おめでとさん」
「ありがとう」
晴美叔母さんもやってきました。
なぜか樹君をにらみつけてます。
かわいい姪に、ロマンス願望の彼が何か悪さをしないかと思ったんでしょうか。
(さすがにしねえよ。今日だけは)
なんとなく、沈みがちの樹君。
食堂が微妙な雰囲気にある頃、花婿さんは外のベンチで弥生ちゃんとおしゃべり。
「僕も、今日からこの家に住むことになりました」
「弥生です。どうぞよろしく」
式には出なかった麻緒ちゃんも、ケーキだけはしっかりといただいてました。
「弘美が結婚かぁ。私の若い頃を思い出すなぁ」
弘美ちゃんとは、ほとんど親子くらいに年の離れている麻緒ちゃん。
彼女の方は、じきに老齢者になります。
食堂に修太君もやってきました。
「家はもうすぐ子供が生まれそうなんだ。イリーナに似てるといいんだけどな」
「うわぁ、おめでとう!」
大学時代の仲間達も、着実に人生を歩んでいるようです。
「お姉ちゃん!」
「弘美、おめでとう! とってもきれいよ! ママやパパも天国できっと喜んでいるわ」
結婚パーティーの終わりに、記念写真も撮りました。
そして二人はリムジンに乗り込んで、新婚旅行です。
いってらっしゃい。