2007
さて、懲りずに自給自足生活第二段です。
まずは家族紹介。
■畑山 健史(はたやま たけし)
「シーズンズ!」畑山家の長男。
両親の跡を継いで、自給自足生活に挑むことになりました。
大学時代には中嶋真紀ちゃんと付き合っていたのですが、ひょんなことから、結衣ちゃんといい仲になってしまいました。
付き合い始めた当初から淡白な結衣ちゃんに、ちょっと不安も感じています。
■佐武 結衣(さたけ ゆい)
佐武家次女で、健史君の婚約者。
彼女の出生の秘密については、「プリーザントビューの物語」の佐田家分家を参照下さい。
大学時代、健史君と真紀ちゃんの仲をぶち壊してしまいました。
彼女にしてみれば、ちょっとしたイタズラ心だけだったのかもしれません。
どこか厭世的な雰囲気の漂う彼女は、果たして健史君と幸せな家庭を気づいていくことができるのでしょうか。
こんな二人からはじめたいと思います。
いきなり、複雑な関係の二人ですが。
お次は、お家紹介。
「シーズンズ!」ではアメリカンカントリー風でしたが、今度は英国風農家でいきたいと思います。
一階。
キッチンダイニングとリビング。
あとはトイレとお風呂です。
2階は家族の寝室にする予定。
家族が増えたときのために、空き部屋二つ。
いずれはトイレや浴室の増設も、考えています。
玄関を入った所。
左手がリビング。
右手がダイニングです。
お金が溜まったら、もうちょっといい階段を買いたいです。
ダイニングとキッチン。
今は必要最小限のものしかありません。
ここもやっぱり、お金が溜まったら充実させていくつもり。
リビング。
お金がないのに、贅沢して高いソファーやら暖炉やら買ってしまいました。
でも暖炉は冬にあると、本当にいいんですよね。
洗面所。
本当に何もないです……。
殺風景。
お風呂場。
お金がないので、壁紙はありあわせのもの。
タイル壁って高いんですよね……。
夫婦の寝室。
壁紙とかもうちょっとかわいい感じにしても、よさそうですね。
今回も、自給自足生活を始めるに当たって、以下のルールを決めます。
・お金のチートは使わない
・生活が苦しい最初の冬だけ、出稼ぎに出ることを許可します。それ以降は、畑の作物を売るなどして、お金を稼いでもらいます。
・六匹のペットを買う。「プリーザントビュー」の「ペットライフ」に出ていたペット達です。
・冷蔵庫は、最初から空のものを使います。畑の作物などを冷蔵庫に貯蔵することも、今回は許可します。
・食べ物がなくなったら、宅配のピザや中華料理で急場をしのぎます。宅配頼むお金もなかったら……。そんなことにはならないよう、努力します……!
追加ルール
・釣った魚は、一皿分しか料理しないこと。要するに「食事を用意する」コマンドで、六皿分作ったりはしません。
こんな所でしょうか。
あと、最終目標。
・お金を貯めて、素敵なお庭付きの、素敵な英国風農家にする。
・子供を産み、立派に育てる。
それから、夫婦円満……かな?
こればかりはどうなるか分かりませんが。
こんな感じで始めたいと思います。
2007
さて、自給自足生活開始です!
あ、畑のそばには、あのニワトリ君も飾りました。
畑の番人、コッコ君です。
さて。
何はなくとも、まずは食糧確保です!
何しろ今回は、冷蔵庫の中身がゼロなんですから。後がありません。
着替えの暇も惜しんで、大学を卒業したときのさえない格好のまま、釣りです。
季節は冬です。
初日にして、池が凍らないことを祈るばかり。
「さー! どんどん釣っちゃうぞ!」
結衣ちゃんもサリー姿のまま、釣り。
すでに釣りのシルバーバッチを持っている健史君。
幸先よく、ナマズを釣り上げました。
「これで今夜の晩御飯は、大丈夫だね! 結衣ちゃん」
「そうね。ほら、私も明日の朝ごはんを釣ったわよ!」
またまた、ナマズがつれました!
とりあえず、当座の食料は確保できたので、いい加減着替えてもらいます。
服は結衣ちゃんに買い物に行ってもらったんですが……。
「うふ。かわいい服、いっぱい買っちゃった!」
お嬢様育ちの結衣ちゃん。
こんなところで、贅沢な出費を……。
結衣ちゃん……。
本当にいい服を買いましたね。高そう。
「ちょっとお腹が空いたから、ナマズを揚げようっと」
ちょっとぐらいの空腹は、夜になるまで我慢できませんか?
お嬢様育ちの結衣ちゃん。
まだまだ自給自足生活の生活に、なじめてないようです。
「冷蔵庫に、初の食材が入りまーす」
空っぽの冷蔵庫。
記念すべき最初の備蓄です。
六皿分作ったから、当分はナマズのフライだけで生きていけそうです。
う~ん。ちょっと面白くないかな。
自給自足生活って、食うや食わずのぎりぎりな所が楽しいんですよね。
「で、結婚式はいつになるの?」
「う~ん。池が凍ったら、暇になるから、その時でいいんじゃないかな。そんなに早く結婚したいの?」
「別に。同棲してるから、もう夫婦みたいなものだよね」
健史君がお腹いっぱいになったので、残りを結衣ちゃんが食べます。
夫婦で一皿のナマズのフライを食べる。
……泣けますね。
引越しの挨拶に、近所の人が来てくれました。
植物シムも来ましたね。
今回の自給自足では、植物シムにはならないように気をつけたいです。
「あなたって、土のにおいがするわ」
「そうすか……?」
植物シム、いたく健史君が気に入ったようで。
人の旦那に手を出さないでね。
他のお客さんは、早速リビングでくつろぎ始めました。
そのソファー、まだ結衣ちゃんたちですら座ったことないのに……。
しかし、こちらのお嬢さん、すごい失敗メイクですね。
どこかの無免許美容室でやられたんでしょうが。
植物シムと健史君。
世間話の次は、水風船合戦を始めてしまいました。
冬の寒い中に、やるようなことじゃないですよ!
「おほほ。私、水風船に当たっても平気よ! お水を吸って生き生きしちゃうもの!」
そりゃ、植物シムはそうでしょうが。
結局。
「ごほっごほ。さぶ。風邪ひきそ……」
冬に半そでシャツってのも、問題かもしれませんね。
結衣ちゃんは、健史君のためにセーターも買っておいてくれたんでしょうか。
あとで、タンスを探してみることにします。
2007
まだ食材には余裕がありそうだったので、お客さんたちにもご飯を出すことにしました。
魚一匹で六皿も作っちゃったら、食料が余りすぎるような気がします。
自給自足の難易度アップのために、魚は一皿分しか作らないようにした方がいいですね。
実は結衣ちゃん。
自分の服に夢中になって、健史君の冬の服を買ってこなかったようです。
彼がお風呂で体を温めているうちに、急いで買ってこなくては!
さて、再び買い物に出た結衣ちゃん。
衣料店で、ばったり弘美ちゃんに出くわしました。
「ママ! 久しぶり!」
「あらまぁ。あなたが大学卒業してから、全然連絡よこしてくれないから、心配したじゃないの!」
結衣ちゃん、早速ゴシップ。
「ねえねえ、知ってる? 大学で一緒になった真紀ちゃんさぁ……」
「あら、なに?」
「恋人に浮気されたのよ!」
「まあ!」
ちょっと待った。
その原因は、あなたじゃないんですか? 結衣ちゃん!
「浮気……」
「ねー。すごいでしょ」
結衣ちゃん、こんなに腹黒い性格だったんですか。
弘美ちゃんも驚きすぎです。
口を閉めなさいって。
さて、無事に健史君の服を購入した結衣ちゃん。
「それにしても、あのくそ教授、ムカつく……」
アンドリュー教授への怒りに燃えながら、レジで支払い。
さて、衣料品店の次は、ペットショップにやってきました。
ペットを買うためです!
本当は、所持金はギリギリ。
いくらかは、春になったときの苗の購入に当てないといけないのですが……。
家族は多い方が楽しいよね!
ってわけで、まずは手のかからない猫ちゃんから買うことにします。
ジジ(この人が、新しいご主人様?)
リリ(あら、あたくしもですの?)
二匹購入。
お金が……。
「この赤い首輪と、青い首輪を下さい」
「はい。毎度ありがとうございます」
お金がぁぁ……。
さて、リリさん。
さっそく、お店に来ているお客さん達の、注目の的です。
リリ(このあたくしの、エレガントさに見とれていらっしゃるのねん)
ジジ(なんで、リリだけ。僕だってかわいいのに~!)
はいはい。
そろそろお家に帰りましょう。
健史君も待っていることですし。
ジジ(今度のご主人様も、いい人だといいな)
大丈夫。
きっといい人だよ。
2007
結衣ちゃんが買ってくれたセーターを着て、釣りの続きです。
なにしろ、ペット達にお金を使ってしまって、所持金が29$なのです。
このままでは、春の作付けすらできません。
魚を釣って、売ってお金に換えないと……。
それか、早く出稼ぎ先を見つけないと。
ジジ(ペットフードって、喉が渇くんだよね……)
忘れてました……。
ペットの餌代もいるんだった。
これで、残金19$です……。
「おお!?」
大きなナマズがつれました。
てか、今日はナマズしか釣れない……。
この池、ナマズだけしかいないんですか。
魚釣りをしていたら、家の前をペンギンが通りがかりました。
リリ(どちら様?)
ペンギン、無言でスルー。
そのまま家の前を通り過ぎて、行ってしまいました。
雪だるまも、かかしもないこの家なんかに、用はなしですか。
リリ(このあたくしを、無視なさるなんて!)
ペンギン、意外と冷たかったのね。
ジジ(爪とぎ台くらい、用意して欲しいってばー!!)
ああああ!
ちゃんと二階にありますよっ! 一番安いのが!!
今家の中のものを壊されたら、生活が成り立ちませんー!
ジジに教育的指導をして、二人はまた釣りです。
「大きい魚がつれたら売って、小さいのがつれたら、僕たちで食べようね、結衣ちゃん」
「いいけど。しょっちゅう私の名前を語尾につけて言い聞かせるの、やめてよね。私子供じゃないんだから」
「……はい……」
釣りをしていたら、こんなことが……。
親友じゃなくじゃなくなったって……。
しょっちゅう電話でやり取りしてないと、さらりと友達じゃなくなるのね。
シムの世界って、クールすぎます。
すぐ脇に目を移すと……。
あ、コッコ君がいない!
今日のお客さんの誰かだな。盗ったのは。
しかし、疲れた体に鞭打って、健史君が取り返してきてくれました。
「もうだめ……。限界……」
今日はよく働いたもんね。
早くお布団に入ってください。
ジジ(僕たちのために、こんな豪華なベッドを用意してくれたのかな?)
って、おーーーーい、君達!!!
そこ、君達のベッドじゃないから!
さらには、なぜか人んちのベッドルームで、お客さんたちがいちゃついてるし……。
「あの、もう僕たちも休むので、帰ってくれません?」
こうして、自給自足生活の長い初日は終わりました。
明日から、また大変だよ。
リリ(じゃあ、あたくし達のベッドはどこなのかしら?)
ジジ(ソファーしかないみたい)
ごめんね。
お金がたまったら、ちゃんと居心地のいいカゴを買ってあげるからね……。
2007
まだ夜も明けないうちから。
なけなしのお金で買ったパソコンで、職探しです。
大卒なので、一気に高いレベルの職を探すことができました。
結衣ちゃんも。
これから冬の間は、出稼ぎで現金を稼いでもらいます。
リリ(奥様、おはようございますのん)
リリに見送られて、二人は出勤です。
たくさん稼いで来てね。
ペットたちはお留守番。
リリ(さて、何をしようかしら)
とはいえ貧乏なこのお家。
ジジ(見てよう。ここ、なーんにもない!)
猫用のおもちゃもなく、ひたすら暇な二匹。
ジジ(まだトイレがあるだけでも、ましかな……)
結衣ちゃん達が出かけている間に、物を壊されたりとか心配していたんですが……。
特にそのようなこともなく、健史君お早い帰宅。
二択問題で間違え、仕事で降格されて帰ってきました。
家族願望なので、ただいまの歌。
「ただいま~、おかえり~♪ 今日だっていっぱい稼いできたよ~」
しかし、のんきに歌っているどころではないですよ。
池が凍りました。
これで、池からの食料調達は絶たれました。
「うう……。池は凍るし、仕事では降格されたし……」
ガンバレ、健史君!
リリ(ご主人、おかえりなさいですの)
「ただいま~、リリ。ずっとカウンターの上に座っていたの?」
「ふ~……」
まだ元気のない健史君。
貴重な食事を取ります。
例によって、きらめく料理は空腹の回復が大きいので、二人で一皿を食べてもらうつもり。
結衣ちゃんも仕事から帰ってきました。
「私はお腹が空いてないから、この食べかけの料理は、大事に冷蔵庫に入れておくわ」
食料の心配が消えるのは、いつの日なのでしょうか。
さて、仕事から帰ってきても、冬の今は畑仕事もなく暇です。
なので、結婚式を挙げることにしました。
「あ、ママ? 私たちこれから結婚するから、来て!」
家の外には、家中の椅子をかき集めて並べて、即席の結婚式場を建設。
まあ、アーチを設置しただけですけど。
招待客も、突然の招きにもかかわらず、たくさん来てくれました。
リリ(結婚式なんかより、あたくしたちのおもちゃーっ!!)
ああ、ごめんね!
明日の稼ぎで、おもちゃ買ってあげるから!
でも、とりあえずはしつけ。
「リリ、ゴミ箱に当たっちゃだめでしょ!」
リリ(ぐすーん……)
結衣ちゃん、すごい格好してますね。
さ、結婚式始めましょ。
みんな集まって!
樹君もちゃんと呼んであげました。
ジジ(僕にかまうより、早く式場に行ったほうがいいよ)
ジジに引っかかれた樹君。
(ま、この人でもいいかな)
内心で、妥協している結衣ちゃん。
ほらほら、かなた君。
リリに構ってるどころではありません。
娘の結婚式が始まりますよ!