2007
牛君とデートにやってきた真美ちゃん。
デート場所も、プールのあるところにしました。
デートのために、気合の入った水着も買いましたよ。
季節は夏だから、プールも気持ちいいですしね。
当然、牛君もぬいぐるみを脱いでプールに入りました。
プールに呼んだのも、実はこのためです。
やっぱり、いい男でしたね。
いまだに信じられませんが。
「あ~。耳に水が入っちゃった……」
真美ちゃん、泳ぎはあんまり得意じゃない?
その後は二人でマルコ・ポーロなどで遊び、まったりと時を過ごします。
マルコ・ポーロって遊び、どんなルールなんでしょうね。
シムの動きを見ていても、よく分かりません。
牛君。
まだラマへの怒りに燃えていました。
彼とラマの戦いは、恐らく永遠に続くのでしょう。
体が冷えたので、今度はホットタブへ。
って、おおい!! 牛君、全裸でですか!!
さすがは社交10。
社交が高いと、なぜか恥を知らなくなるんですよね。
(いくらこの私でも、ここまで大胆にはなれないわ……)
牛君の解放的な姿に引きながらも、おしゃべりです。
「スキあり!」
「おう!?」
お湯をひっかけて遊んだり。
そして、こんな状況に持っていけば、もう真美ちゃんの思うつぼです。
……。
またウフフマークが白目むいてる……。
真美ちゃん、1ウフフゲット。
……女の子でこう言うのもなんですが。
デートも「夢のような」で終わりました。
牛君、気をつけて帰ってね。
2007
真美ちゃんは、もうすこしダウンタウンを歩き回ることにしました。
水着のままで。
「いい服見つけちゃった。これ下さい」
「ありがとうございます」
と、店に入ってきたこの老婦人……。
「ちょっとあんた! なんてはしたない格好だい!!」
「え? ちょっと、何?」
ダウンタウンのヌシ、ミセス・クランプルボトムです。
「それに大体なんだい、その水着は! ほとんど裸じゃないかい! あんたの親がこれを知ったら、泣くよ!!」
怒涛のお説教。
「あーもー。着替えればいいんでしょ、着替えれば」
あわてて服を着替えた真美ちゃん。
たまらず店を逃げ出した真美ちゃん。
何の偶然か、親と出会ってしまいました。
かなた君です。
「大学卒業して、家に帰ってくると思ったんだけどなぁ。ママなんか、お前の部屋を新しくしてまで待っていたんだぞ」
「あーごめんごめん。でも私ももう、自立したかったのよぅ」
「最優等で卒業だもんなぁ。パパも驚いたよ」
「でしょ、でしょ?」
「で、今はどこに住んでるんだい?」
当然でありながらも、鋭い質問です。
「ああ。……家の近場に下宿先があったから、そこで暮らしてるの」
「家の近くに、そんな所あったかなぁ?」
その下宿先が、実家のお向かいだとか、家主が樹君だとか、そういうことはかなた君には絶対に隠さなければいけません。
「じゃあ、今度ママと一緒に、家主さんにご挨拶でも……」
「ええ!? いいよ。私だってもう一人前の女……じゃなくて、大人だもん! 携帯に電話くれれば、いつでもこっちから会いに行くしさ!」
色々問いたげなかなた君をなんとかかわし、とりあえず一緒にプリクラをとることで、その場をごまかしました。
「わぁ! そういえば、パパと写真撮ったのはじめてかも!」
そのころの樹君。
「……すごいメイクですね。新しいなぁ……」
「……ほんとにそう思う?」
女の人と会っていました。
失敗メイクのままでは口説くのに集中できないので、ドレッサーでメイクをちゃんとしてあげることにしました。
こんな感じ。
できれば服も取り替えたかったですね。
「素敵になったわ。ありがとう」
「いえいえどういたしまして」
ご褒美のキスを貰っていたら、手前で激しくダブルマイナスを出す人が。
お出かけから帰ってきていた、真美ちゃんです!
行動アイコンには「ムッとする」と。
これは恐らく、樹君が弘美ちゃんに浮気していると思っているからだと思います。
樹君に対する評価も、マイナスになってしまいました。
真美ちゃんの怒りを避けるため、別室に呼んで、いちゃつきなおしです。
「うふ」
そのころ、牛君が真美ちゃんへのプレゼントをこっそり届けにきていました。
(あー。まいったなぁ。真美がいると、色々やりにくいなぁ……)
そうですねぇ。困ったな。
とりあえず、真美ちゃんにはリビングでテレビを見てもらうことにしました。
しばらくそこから動かないでね。
真美ちゃんのことを気にしながらも、なんとかウフフに持ち込みました。
相手の女の人も、願望が叶ってますね。
この人、確か人妻なんですが……。
浮気願望でもあったのか。
2007
夕ご飯。
なんとなく、真美ちゃんとは気まずい雰囲気ですが……。
「あっ。そうだおじさん。私も今日やっと初ウフフだったのよ! おじさんには遠くかなわないけどさ」
「いちいち報告されても……。つーか、お前が俺の娘じゃなくて、本当によかったかも」
「ところでさ、おじさん。何でママのこと、好きになったの?」
「は?」
「だって、大学時代は、二人は付き合っていたんでしょ」
付き合っている期間よりも、喧嘩している期間の方がはるかに長かったですけど。
「何でって言われてもなぁ……」
「じゃあ、家のママも、他の女の人たちと一緒なの?」
「一緒でもないと思うんだけどなぁ。結衣もいることだし」
「なによ。はっきりしないなぁ」
「それよか、お前の方こそどうなんだよ。今日デートした相手って、大学時代に付き合ってた男じゃないんだろ?」
「うっ」
「なんか、彼とは会いにくくって……。会ったらどうせ結婚話を持ちかけられるだろうし」
「お前も、いい加減な女だよなぁ? もぎゅもぎゅ」
樹君、すごい顔ですね。
「むぐむぐ……」
真美ちゃんも……。
夕食のあとで。
「ねぇねぇ。もしかして、私とおじさんが恋に落ちるって選択肢もあり?」
「いきなり何をいいだすんだよ」
「ねぇよ」
「あっ、そう」
「でもさぁ。おじさん、大学生の子とも付き合ったりしてるんでしょ。私も守備範囲内だと思うんだけど。それとも、私って、魅力ない?」
「そういう問題じゃないだろ。いくら俺でも、もういい加減弘美の家族に手を出したりしねぇよ」
「げぇ! それって遠まわしに、私がママの娘じゃなかったら、口説いてたってこと!?」
「かもしれない」
だって、樹君と真美ちゃんって、雷ふたつくらい相性がいいもんね。
「おじさん、見境ない人だね……」
「それくらい女好きでなきゃ、こんな生き方してねぇよ。ロマンス願望として、お前はまだまだ甘いの」
そんなこんなで夜も更けて。
樹君が結衣ちゃんの為に用意してくれてたお部屋で、真美ちゃんも就寝。
(真美と同居すんの、疲れるなぁ……。俺もとしかなぁ)
色々思う所はありますが、おやすみなさい。
2007
「さーて、今日も稼ぎますかね」
樹君、いつもと変わらず元気に出勤。
「やあ、いつも贔屓にしてもらって、ありがたいですよ」
ビューティーサロンへの人の入りも、なかなかです。
お店レベルもだいぶ上がりましたしね。
このお客さん美人ですね。
あとで電話してみましょう。
さすがに、お店で手を出すのはまずいですしね。
「あれ、おばあちゃん、また来たの?」
いつものおばちゃんが、失敗メイクで現れたり。
「さて、どんな風にいたしましょう」
「若々しい感じにして頂戴」
「こんな感じでいかが?」
「あら! 素敵!!」
カットの腕もだいぶ上がりました。
まだ時々失敗するけど。
お店にこの人。
「話には聞いてたけど、ちいさなお店だな~」
1x1区画ですもんね。
しかも。
こんな顔のお客さんと……、
こんな顔のお客さんが、
店のど真ん中で語らっていたり。
樹君のお店、繁盛しているのはいいけれど、秩序ってものがまるでありません。
「おじさーん。私、外で人と会ってくるからねー」
と、真美ちゃん。
外で人と……。
真美ちゃんの相手は、どうやら尚人君のようです。
仲良く抱擁していた二人。
突然なにやら言い争いをはじめました。
真美ちゃん、激しく熱帯魚を否定。
そして、ねずみまでも激しく否定。
いったい何の話をしているんだ。
おや。
ねずみに関しては、尚人君も真美ちゃんと同意見みたいですよ。
どうやら、話し合いは決着がついたらしく。
二人とも、キスをして別れました。
(あいつら、いったい何の話をしていたわけ?)
結婚……の話ではなさそうでしたが、ね。
2007
ところが。
「ちょっとちょっと~。あんたのところはお店の前で、従業員が客といちゃついたりするわけ~?」
「いえ、何のことですか?」
畑山家のこのみちゃんから、なにやらクレーム。
「外にいる真美のことでしたら、あれは別にここの従業員というわけではなくて……」
「じゃあ、なんなのよ」
「とりあえず、あの人、失礼なわけよ!」
「はあ……」
このみちゃんのクレームを何とか受け流し、別のお客さんをお世話する樹君。
その後ろで、
「誰が失礼ですって!? 私が誰といちゃつこうが、あんたには関係ないでしょ!」
「な、なによ~!」
あわわ。
真美ちゃん! お客様になんてことを!!
真美ちゃんには、罰として、お店の前を掃除してもらいました。
あら、尚人君、まだいたのね。
「洋服一点お買い上げ~。……そのメイクも変えたほうがよくないですか?」
「また今度にするわ」
「今日もよく服が売れるな」
樹君のお洋服は、ちょっと高めの値段設定なのですが、売れ行きはとてもいいです。
「あー……。だる……」
やることがなくなって、退屈している真美ちゃんです。
「どっこいしょ。お前、さっきまで男と何を話してたんだ?」
「色々」
「店も今日はだいぶ儲かったし、帰りどこかでおごってやろうか?」
「うん」
というかわけで、帰りに町のパブに寄った二人です。
「さ、好きなもんを頼みなさい」
「おじさん、太っ腹だねぇ」
「で、もう一度聞くけど、何を話してたんだ?」
「この先のこととか。やっぱり結婚の話が出たわよ」
「ほう?」
「でも、私としては、結婚は絶対に嫌なわけ。別に尚人君の事が嫌いじゃないんだけどね。いつでも自由に人のことを好きになったりできる身分って、最高だと思わない? 結婚したら、そんなこともできなくなっちゃうし」
「普通は、結婚だけに限らず、恋人は一人だけ持つもんだろうけどなぁ」
「尚人君の結婚話は、なんとかかわしたんだけどさぁ。私、彼とは別れたほうがいいのかなぁ」
「ああ。それを悩んでいたわけ?」
「うん」
「そういえば、お前、子供もほしいって言ってなかった?」
「うんほしい。それも、尚人君の子供がね」
「子供って女一人で生むもんじゃないと、俺は最近思うわけ。結衣のことがあるしな。お前、やっぱり尚人と結婚したほうがよくねえの?」
「それでもさぁ……」
「結婚って、旦那に手錠でつながれるのと一緒じゃん。ねえ、バーテンのお姉さん」
「そう思ってるのは、お客様だけだと思いますよ~」
真美ちゃんの悩みは、深くなる一方のようです。