2007
次にやって来たのはブティック。
裕也君の紫のシャツと、はみパンズボンをどうにかしなくてはいけません。
これでようやくまともな格好が出来る……。
そんな時、
ぽみが椅子をかじり始めました!
(なんだかお口が歯がゆいのー)
こらー! お店の備品を壊すなー!!
あわてて、裕也君に教育的指導をしてもらおうと思ったのですが、
裕也君、レジ待ち中でした。
「レジの人がいない……」
そのころ、他のペット達は。
ラグ(おまえ、ちっこいな)
ジジ(そっちこそ、おっきいな)
こいつらは仲良く遊んでいるようです。
「レジの人、まだこない……」
こうしている間も、どんどん縮んでいく椅子の寿命。
やっとレジの人来た。
ところで、たくさん買うと$が二つ付いた紙袋になるんですね。
もっと高い買い物をすると、$が三つ付くんでしょうか。
レジ待ちのお客さんの中に、かわいい子発見。
ペットを六匹も買っている状態で、家族を増やすことは出来るんでしょうか。
裕也君は生涯願望をかなえるまでは独身を貫いてもらおうと思うのですが、彼女の一人や二人くらいはいてもいいかもしれない。
一方こちらは。
椅子を破壊してるのが、いつの間にかスイフトにかわってました。
(腹減ったー! 飯食わせろー!)
買い物を終えた裕也君、先ほどの女性に声をかけようとしますが……。
彼女にはさっさと立ち去られてしまいました。
残念。
また会えることを祈るばかりです。
とりあえず、スイフトには教育的指導。
(ぽみもやってたのに、どうして俺だけ……)
タイミングの悪いスイフト。
そのあと、裕也君がぽみに気を取られているうちに。
今度はラグが破壊活動開始!
(ぽみ、ナイスタイミング!)
これ以上何かを壊されないうちに、さっさと家に帰りましょう。
帰宅。
玄関に、引越しの挨拶の人たちが来てました。
なんか目が死んでますが。
他には女性が二人。
本当に、お隣や向かいに住んでるご近所さんたちです。
(降りれないわよぅ!)
壁ぎりぎりに車をつけたので、助手席のペット達が降りれない様子。
やっぱりチートで無理やり設置したドライブスペースじゃ、だめか……?
そう思ったら、なんと車の反対側にワープ。
無事に降りられました。
このまま降りられないと、どうしようと思いましたよ。
裕也君、ブランディさんの後ろで彼女にダメだし。
失礼ですよ!。
お客さんたちには、とりあえず家の中にあがってもらうことにします。
買い物に出掛けておなかがペコペコだったので、すぐに昼食の準備です。
メニューはチリコンカルネ。
もちろん、お客さんの分も作ります。
ペット達もお腹はぺこぺこ。
ジジ(すみません。それキャットフードなんですが。てか、僕にも食べさせて)
ラグ(犬もまっしぐらな味! がふがふ)
ジジ、後ろのお皿に行けばいいじゃん。
お客様達にお昼を出しました。
スペースの都合上、椅子は二つしか置いてませんが。
裕也君は台所で立ち食い。
しかし、家に帰っても、彼にはゆっくりとする時間はありません。
なぜなら……、
五匹のペット達、しつけが全然出来ていない状態。
(こんなところに新品の家具よー!!)
やめれ。
すかさず裕也君に叱ってもらいます。
「ちゃんと爪とぎ用の柱があるでしょ!」
(そんなこと言われましても。あれはあたくしの美意識にかないませんもの)
お客さんの食事がすんだので、テーブルを片付けて、裕也君二皿目です。
ようやく座って食事が出来る。
猫はトイレをしつけなくても、ちゃんと猫砂のところでしてくれるので、大変助かります。
スイフト、おりこうさん。
昼食を出した後のお客様方。
姿が見えないので、ペット達とでも遊んでいるのかと思ったら。
猫部屋で喧嘩してました。
ジジ(激しいお嬢さん方だなぁ)
狭い家なんだから、あんまり埃はたてないでくれー。
ところで、ちゃんとした服を買った裕也君でしたが。
プレイヤーの気が変わったので、牛になってもらうことにしました。
せっかく「さつきとメイの家」に住んでるんだから、このくらいのファンタジーは必要でしょ。
(えい)
ぺち
ジジとリリはなかなか仲が良いようです。
相性とかあんまり考えずに性格を決めたんですが。
ジジは友好的で活発。リリは自立的でとっても気難しい性格です。
ペットとお客さんの世話で疲れ果てた裕也君。
そろそろベッドに入ろうかというとき……、
(だから、あの爪とぎ台はダサいのよぅっ!)
またリリが。
これで前科二犯ですよ!
リリに教育的指導をして、ようやく床についた裕也君あらため牛。
(あ、寝ている間に家具を破壊されたらどうしよう)
大丈夫。プレイヤーがたたき起こしてあげますよ。
こうして、裕也君の長い一日は終わりました。
明日から、ペット達の職探しをはじめようと思います。
2007
二人の子供達が大学に行って、また私達二人だけの生活に戻った。
子供達のいない朝は、とても静か。
久しぶりに本なんて読んでみる。
勇樹さんは階下で私の絵を新しく描いてくれている。
もうじき完成みたいだ。
絵が描きあがったら、二人で出掛けようと約束している。
ぱんだや。
お前は昔からちっとも変わらないねぇ。
絵が仕上がった。
さて、そろそろ出掛ける支度をしようかな。
お風呂に入って、服を着替えて……。
用意ばんたん。
さあ、出発。
やって来たのはダウンタウンの「ミッドナイトフローズ」。
どちらかといえば、若者向きの店だ。
店のレストランで、食事にすることにする。
二人ともメニューとにらめっこ。
食べたいものは、若い頃から変わらない。
二人とも。
「わしは若い頃はああみえて、ずいぶん短気だったんだ。喧嘩なんてしょっちゅうだったよ」
「あら、意外だわ。私といるときは、一度も怒ったことないじゃない」
「怒る必要もなかったしな」
いつものメニューを頼み、私達が食事をしていると、どこかの野良犬がじっと見つめてきた。
そんなに見つめても、ご飯はあげませんよ。
「春日もさつきも、大学でいい彼氏を見つけたようよ」
「そうか。それはよかったなぁ。年頃なんだから、彼氏の一人や二人くらいいてもいいさ」
レストランには、私の姪も来ていた。
実はさつきが付き合っている男の子は、彼女の息子だ。
意外なところで縁があるものだ。
後で挨拶をしておこう。
私が姪の方に気をとられていると、勇樹さんが、
「えい!」
私のお皿からつまみ食い。
やったわね。それじゃあ私も、
「お返しよー」
つまみ食い。
「ははは。これであいこだな」
あの犬、まだいる……。
かわいそうに、おなかが空いているみたいだ。
でもここのレストランでは犬のお皿は置いてないのよね。
食事が終わったら、二人でカラオケを歌うことにしてみた。
私、カラオケは初めてかも。
歌はそんなに得意じゃないから、実はカラオケって苦手。
でも、勇樹さんは大好きみたい。
ずいぶん楽しそうだ。
勇樹さんが楽しいなら、私はそれでいいんです。
一緒に歌っていたら、だんだん声が出るようになってきた。
カラオケ、ちょっと楽しいかも。
2007
大学に行った娘たちが、もうじき帰ってくる。
私達夫婦だけの生活も、もうじき終わり。
最後にもう一度出掛けようと、二人でダウンタウンへ。
やって来たのはいつもの場所。
私達の若かりし日の原点。
「ラッキーシャック カード&ドリンク」
さあ、はじめましょう。
カラオケは苦手だけれど、カードはだいぶ好きになったわ。
私だって、カードを切るのがうまくなった。
もっとも、勝負の腕の方は相変わらずだけど。
カードが配られて、勇樹さんにんまり。
いい手が来たの?
それとも、かく乱作戦かしら。
バーにはこのおばあさんが来ていた。
私が若い頃に会ったときと、全然変わっていない。
いつも一人でいるけど、だんなさんはいないんだろうか。
テーブルの中央に、どんどんチップが積み上げられていく。
私も、今回は自信あり。
思い切って手持ちのほとんどを賭けてみた。
これで負けたら馬鹿みたい。
すると、あらあら。
私の両側の二人がリタイヤして、勇樹さんとの一騎打ちに。
それじゃあ、せーのでお互い見せあいましょう。
私の手。
クラブのエースとクラブの5。
勇樹さんの手。
ダイヤの4とスペードの10。
私の勝ちです。
賭け事って、勝った瞬間がたまらない。
でも、今夜はこれまでにして、そろそろ帰りましょうか。
あら、勝ち逃げするつもりはないんだけど、ね。
さつきが大学から帰ってきたら、一緒に暮らすことになる。
彼女はお婿さんもつれて帰ってくるようだから、もう少し大きな家に引っ越すことになった。
この家とも、じきにお別れだ。
思えば私が大学を卒業して以来、ずっとここに住み続けていたことになる。
引越しを機に、新しい人生の出発。
私達夫婦もセカンドライフを楽しみにしよう。
2007
娘達がそれぞれお婿さんを連れて、大学から帰ってきた。
そして今日は娘達の結婚の日。
プリーザントビューのはずれにある教会で、式を挙げることになった。
ところで春日。
お婿さんをお姫様抱っこ。
この子は、いつの間にこんなにたくましくなったんだろうか。
彼女は結婚したら、お婿さんの実家で暮らすことになっている。
ちょっと寂しいかな。
式の時間が近づいて、招待客が集まりだした。
娘の親族や、大学の友人達だ。
お客さんの中には、お互いに喧嘩する人も。
仲の悪い二人を招待してしまったらしい。
二人の娘達。
いつの間に、結婚するような年頃になったことだろう。
私は一番前の席に座ったが、勇樹さんは一番後ろの席に座った。
娘の近くにいると、泣いちゃいそうだからって。
まずはお姉さんの春日から。
お婿さん、緊張しているのかしら。
それとも、思い思いの格好に正装したゲスト達が、気になるのかしら。
私は、気になる。
外が騒がしいと思ったら、どうやら仲の悪い二人が喧嘩を始めたらしい。
この人たちは、結婚式のために呼ばれたのを、すっかり忘れているようだ。
春日は終始、喜びではちきれんばかりに微笑んでいる。
外の喧嘩をよそに、式は進行していく。
娘の苗字が、堀川から須々木に代わった瞬間。
おめでとう、春日。
これからも、お婿さんや姑さんと仲良くね。
こちらからも、拍手拍手。
続いて、さつきの結婚式。
さつきは、緊張してないみたい。
しかし、式場で枕たたきを始めた人が。
最近の若い人は、集中力がなくていけない。
先ほど式を挙げた春日は、今度はさつきの結婚式の参列者として椅子に座る。
外で喧嘩をしていた二人も、ようやく中に入ってきたようだ。
このお嬢さんの顔を見るに、彼女は喧嘩に負けたのかしら。
ずいぶん悔しそうだ。
いけない、いけない。
今はさつきの結婚式の最中だった。
見るとまさに指輪交換の真っ最中。
まずはさつきから。
次にお婿さんから。
彼は、私達の家にお婿に来てもらうことになる。
私の姪の弘美ちゃんが、ピアノを演奏して二人を祝福してくれた。
そういえば彼女の旦那さんからこの間、電話があったけど。
家出したとか何とか。
何があったんだろう。
式が終わったら、上階に移動して披露宴。
今度はさつきが先に、ウエディングケーキを切る。
ちゃんとフォークを使って、食べさせてあげた。
さて、次は春日。
お婿さんも抱っこするたくましい彼女は、ケーキを素手でわしづかみ。
「もがっ、もがっ!」
お婿さんの口に無理やり詰め込みました。
まあ、一体誰に似たのかしら。
二人とも楽しそう。
春日はお婿さんを尻にひきそうだ。
こちらは仲良く並んで。
それにしても、ケーキを食べてるさつきの目が、意味もなく怖い。
強面になっちゃったのは、私の額が遺伝しちゃったからね。
春日もそうだけど。
豪快な春日。
ケーキを食べた後は、パパと枕たたきです。
今日の結婚式は、本当に楽しかった。
春日もさつきも、末永くお幸せに。
私達夫婦も、あなた達の暮らしを見守る幸せに、恵まれたことだわ。
2007