蛍と健史君

「魚料理が続かないってのは、すばらしいことだね」
「でもさぁ、サラダばっかりが続くってのも、結構つらいものがあるわよ」
手軽にできるので、ついついサラダを作ってしまいがちです。



夏の夜。
蛍が外に飛んでました。
「捕まえて、子供たちに見せてやろう」



が。
「……」
ぜんぜん捕まらず。
だめなお父さんですね。



ジジ（死んだふりー）
最近猫たちの間で、死んだふりがブームだとかなんだとか。



ジジ（そろそろ寝よ……）
猫ハウスの中で、お休みです。



夏の朝。
咲子ちゃん、結衣ちゃんが買ってきてくれた凧を上げようとしました。
「あ……。垂直落下……」
なかなかうまく飛ばせません。



それでも三度目の挑戦で、ようやく。
「あ、飛んだ飛んだ！」



「あ……、雨」
せっかく凧が飛んだところだったのにね。



仕方がないので、家で遊びます。
「ほらほら、スイフト。こちょこちょこちょ……」
スイフト（あ、あ、おじょうさん。おいらの目の前でそんなものをひらつかせたら……）



……スイフト、喜んでる割には無表情。
でも、肉球がかわいいっす。



活発な双子達。
ひと時もじっとしてません。
「ほらほら勇人～。逆立ちだよ逆立ち！」
「お姉ちゃん、かっこいいー」



「スイフトや、子供たちと遊んでくれて、ありがとうね」
スイフト（なーにこのくらい、お安い御用ですよ、奥さん）
スイフトやジジは、比較的友好的な性格なので、子供たちとよく遊んでくれます。
ちなみにリリは、自立的。猫らしい猫です。



リリさんにはむしろ、シム達のほうが遊びに誘わないといけなかったり。
リリ（あら、ご主人。そんなものをあたくしの目の前でぱたつかせて、挑発しているつもりですの？）

蛍狩り

畑。
まるで害虫のようにてんとう虫が飛び交ってます。
てんとう虫ハウスは建てれば建てた分だけ効果があることを学習したので、これでもかってくらいに建ててます。
もう植物シムになるのは、ごめんなんですよ。



今日の夕ご飯は……。
ポークチョップですか？
畑の作物のおかげで、食卓が豊かになってます。
イチゴやナスが、どうポークに化けたのかは不明ですが。



ところで、結衣ちゃんの生涯願望を「子供３人に大学を卒業させる」から「２人」に変えておきました。
さすがにこの家で子供三人というのはきついので。



この家の子供たちは、よく遊び、よく働きます。
ペット達のお世話は子供たちに任せています。
本当にいい子達だ。



「おじいちゃん、いらっしゃい！」
「こんにちわ」
この日、何の前触れもなく、ふらっと畑山剛さんが訪ねてきました。
早速お出迎え。



「どうだ？　お前の生活のほうは」
「忙しいけど、いい感じだよ。子供たちも手伝ってくれるし」
初代畑山家もこんな生活でしたよね。



さて、また蛍が飛んでいたので、この間のリベンジ。
「今度こそ捕まえちゃる」



「……」
空のビンを覗き込むしぐさが、なんともいえませんな。



「健史はためだな。よし、こんどはわしが……」
剛さんも挑戦。



「……」
親子だよ、あんた達……。



翌日も、登校前に畑の手伝い。
本当に働き者だなぁ。



「夏は冷たいジュースが一番ね！」
生活は順調。
もう飢える心配はありません。



「あら、あなた達どうしたの？」
ペットベッドを掃除していたら、猫たちが集まってきました。
みんな結衣ちゃんにかまってもらいたいのかな？



学校から帰ってきた子供たちは、ゲームの取り合い。
「ねぇ、はやくかわってよ」
「あともうちょっと！」



結局、ドールハウス遊びに落ち着きました。
「奥様、こんにちわー」
「おーほほほ、こんにちわぁ！」



大人たちは、音楽にのってダンス。
畑の作業も、だいぶ軌道に乗ってきて、こんなにゆったりした夏の日の夕べを楽しむことができるようになりました。



猫たちは……。
スイフト（やっぱりここが一番ですねぇ）
また結衣ちゃん達のベッドを、占領しているのでした。

勇人君お手柄

結衣ちゃん、早朝に起き出しました。
畑の作物が水不足で枯れかけていたので、あわてて水やりです。



「ママ、こっちの畑は僕がやるよ！」
日が昇って、子供たちが手伝ってくれました。
本当にいい子達だねぇ。



ちょっと畑を手伝って、子供たちは学校へ。
「いってきまーす！」



大人たちは畑仕事の続きです。
畑がひと段落したら朝食にしようと思うのですが、これは時間がかかりそうですね。
雑草いっぱい。



一方のペット達はお気楽なもの。
ジジは壁に取り付けたおもちゃでじゃれて遊んでます。



リリはのびのびと爪とぎ。
リリ（朝のたしなみですわ）



スイフトは、キッチンカウンターの上でぼんやり。
スイフト（ご主人達、まだご飯にしないんすかね）



畑仕事が終わったら、ペットのお皿をお掃除。
朝はやることがたくさんです。



１１時ごろ、ようやく朝ごはんです。
「これもう、半分は昼ごはんだよねぇ」



「でも、子供たちが畑を手伝ってくれるようになってからは、それほど忙しくなくなったんじゃない？」
「そうね。畑仕事が終わったら、ゆっくりくつろげるようになったものね」
健史君は、トマトとモッツァレラのサンドイッチです。



その頃の学校では。
なんと勇人君が学校からお礼として100＄をもらっていました。
現金収入。
でかした。



でも１００＄だけでは心もとないので、やっぱり井戸にお願い。
「この姿、子供たちに見られたら、親の面子がないね」
さもしいですが、仕方のないことです。
だって貧乏なんだもん。



子供たちが学校から帰ってきました。
「ママ、見て！　A+だよっ！！」
「いよっ、さすがは咲ちゃん！」



勇人君は？
学校の催し物ではお手柄だったけど、成績のほどは。



「よし」
ガッツポーズ。



「ママ！　僕もとったんだよ！　A+！！」
「いいぞ、勇人！　末はマッドサイエンティストか教育大臣だ！」



リリ（今日は結衣御主人のお機嫌がいいみたい）
結衣ちゃん、珍しくうれしそうにリリと遊んであげました。
リリ、ねこじゃらしを追って華麗なジャンプ。



子供たちはまた畑の手伝い。
テレビを見て楽しさを回復させるより、こうして土いじりで回復させたほうが、なんだか健康的でいいですね。



冷蔵庫の備蓄は大丈夫かな？
鮮度はまだ100以上もありました。
しばらくは食べていけそうな量ですね。大丈夫。

わんこ三匹

さて、お金ができたので、残りのペット達を迎えに行こうと思います。
3000＄あれば大丈夫でしょ。



というわけで。犬たちです。
ぽみ（わーい。新しいご主人なのー）



サルーキーのラグ。
ラグ（あったらしい家だぜぇい）



そして、三匹目。プードルのピードルばあさん。
ピードル（わたくしだけ、名前が適当すぎませんこと？）
コリーのマックスは、裕也君の犬だから、畑山家では飼えません。



さあ、新しいお家に帰ろうね。
ぽみ（ご主人、出発しんこーなの！）



家には、高貴な生まれのピードルばあさんのために、豪華なベッドも用意しました。
猫砂の隣だけど。



家に着いたわんこたち。
ぽみとピードルは自分の尻尾を追いかけ、ラグは興奮して爆走。
早く新しい環境になじんでね。



ピードル、早速家の中にいいものを見つける。
ピードル（あらまあ、なかなか噛み応えのある骨じゃありませんこと？）
家具をかまないための、犬用ガムです。



「えらいえらい。家具をかまずにガムをかんでるな」
早速褒められました。
ピードル（あれを噛むのは、とてもよろしいことなのですわね）



それからお腹がすいたわんこたち。
ドッグフードを食べようとお皿に行くと、すでにリリが食べてました。
ぽみ（この人、わんこに見えないのなの）
ラグ（猫とか言う生き物じゃないの？　猫）



「うわー！　犬だ！　おっきーい！！」
咲子ちゃんうれしそう。



さて、シムたちはというと、健史君と勇人君がキャッチボールを始めました。
「パパ、投げていいよー」
「ふんぬ！」



「！？」
バッシ！！
「た、球が重すぎ……」
健史君、子供相手に思い切り投げてきました。



「ええーい！」
って、勇人君も思いっきり。
さっきの仕返し？



バッシィ！
「くう、いいボール投げるな、勇人」
快活が低いもの同士のキャッチボールって、殺伐としてます。



親子がお外で遊んでたら、目を放した隙にラグが。
ラグ（噛み応えのあるソファーだぜぇい）
どうしてこのソファーばかりそんなに狙われるんでしょう。



「こら！　そんなことしちゃだめでしょ」
ラグ（そんなこと言ったって、その気になった俺は誰に求められないんだぜぃ）



ピードル（それにしてもあちらのお嬢さん、私と同じように高貴な生まれっぽいですわね）
淑女には、誰が淑女か見るだけで分かるんです。

チャーリー奪還

あ……。
ピードルばあさん、その構えは……。



ああ……。
やっちゃった。



一方のラグは。
ちゃんとお外でおしっこ。
猫たちのときはあまり躾はいりませんでしたが、犬達にはちゃんと教えてあげないとだめですね。



「こら、ピードル。家の中におしっこしちゃだめでしょ！　外よ外！」
ピードル（だって、屋外でなんてとってもはしたないじゃありませんこと？）
反省の色なし。



「ラグはいい子よね。ちゃんとお外でできたわね」
ラグ（なに？　ご主人、なに褒めてんだぜぃ？）
こちらは自覚なし。
まあ繰り返し教えれば、そのうち覚えるでしょう。



ラグ（はあー。なんだかのどが渇いたんだぜぇい）
ってこらー！！
自分のおしっこを飲むな！



ジジ（なんかここに新鮮そうな水たまりがあるよ）
こらー！　ジジも飲んだらだめーーー！！
なんでこうなるんですか。



さて、ピードルさん。
とってもいい場所を見つけちゃいました。
ピードル（これくらいの広さのベッドなら、まあまあ合格ですことね）



翌朝。
キュウリが実りました～。
季節は秋の初め。
早速収穫です。



「ねぇ、パパ。今年の冬は大丈夫そう？」
「大丈夫だよ。豊作だから、冬の間は好きなものを好きなだけ食べられるぞ」
食料の心配がなくなったんです。
これはうれしいことですよね。



キュウリを収穫した後には、またキュウリを植えました。
今から植えれば、秋の終わりごろか冬の初日くらいには収穫できるはずです。



一応、ひとつだけ犬小屋を外に置いてるんですが……。
ジジが入ってます。
ジジ（一戸建て、いいなぁ）
ラグ（そんなにうらやましいなら、猫用ベッドと取り替えるんだぜぇい）
どっちがより心地良いんでしょうね。



さて、今日は勇人君が学校からお友達を連れて帰ってきました。
なかなかかわいい子ですが、油断した隙に……。



畑に飾ってた、ニワトリのチャーリー君を盗んで逃走（帰宅）。
なんかお客が来たら必ず誰かが、チャーリー君を盗みますね。



さらわれたチャーリー君は、その日の晩、咲子ちゃんによって救出されました。
盗み返すなんて、咲子ちゃんも手癖が悪いね。



無事に戻ったチャーリー君。
本当に、ピーチ姫のようによくさらわれます。



ピードルさんように買った豪華ベッド。
なぜかラグが占拠してました。
あ、確かに外の犬小屋より居心地はよさそうですね。
下手したら、結衣ちゃんたちのベッドよりも心地良いかもしれない。



そのベッドには、仲良く二匹並んでお休み。
そうすれば当然、



「しっし！　僕達が寝れないでしょ！」
無慈悲にも健史君に追い払われるのでした。